例文・使い方一覧でみる「荒い」の意味

...もはやその荒い波を浴びない者はなかった... もはやその荒い波を浴びない者はなかったの読み方
伊藤左千夫「去年」

...手荒いことをやったな」と... 手荒いことをやったな」との読み方
海野十三「火星兵団」

...僕は……」「――君」と私は思わず荒い語気でさえぎった... 僕は……」「――君」と私は思わず荒い語気でさえぎったの読み方
高見順「如何なる星の下に」

...ぜいぜい荒い呼吸をしながら峠をのぼり... ぜいぜい荒い呼吸をしながら峠をのぼりの読み方
太宰治「走れメロス」

...何だかエポニーヌの荒いつぶれた声に似寄っていた... 何だかエポニーヌの荒いつぶれた声に似寄っていたの読み方
ビクトル・ユーゴー　Victor Hugo 豊島与志雄訳「レ・ミゼラブル」

...「綱手――」月丸は、荒い息を、吐き出すと同時に、喘ぐ声で叫んだ...
直木三十五「南国太平記」

...庇髮に赤いリボンをさし荒い矢絣の衣服（きもの）を着た影が長くピアノの上から後の壁に映つて居る... 庇髮に赤いリボンをさし荒い矢絣の衣服を着た影が長くピアノの上から後の壁に映つて居るの読み方
永井荷風「新歸朝者日記」

...土地に特有な荒い言葉で罵るやうに語つて居る... 土地に特有な荒い言葉で罵るやうに語つて居るの読み方
長塚節「隣室の客」

...ツイ荒い言葉も聞いたことのないお靜は... ツイ荒い言葉も聞いたことのないお靜はの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...戸の上の欄間（らんま）の荒い格子から入る明りが... 戸の上の欄間の荒い格子から入る明りがの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...大島の荒い一つ着（ぎ）に黒繻子（くろじゅす）の片側を前に見せて... 大島の荒い一つ着に黒繻子の片側を前に見せての読み方
長谷川時雨「大橋須磨子」

...荒い風の吹く甲板に雀を放してやつた... 荒い風の吹く甲板に雀を放してやつたの読み方
林芙美子「瀑布」

...掘り取るのが済んであの荒い瀬の処から飛び込んで行くものもありました...
宮沢賢治「イギリス海岸」

...荒いしかし無邪気な掠奪隊であった... 荒いしかし無邪気な掠奪隊であったの読み方
室生犀星「幼年時代」

...荒い淋しい田舎に行くほど... 荒い淋しい田舎に行くほどの読み方
柳田国男「木綿以前の事」

...廊下で荒い足音と... 廊下で荒い足音との読み方
山本周五郎「赤ひげ診療譚」

...気の荒い者だと組合なんか作って... 気の荒い者だと組合なんか作っての読み方
山本周五郎「ゆうれい貸屋」

...バックはその手荒い抱擁とぶつぶつ云う悪口のひびきにこの上もない喜びを感じ...
ジャック・ロンドン　Jack London 山本政喜訳「荒野の呼び声」

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