例文・使い方一覧でみる「荒い」の意味

...」古代人たちは鉛により荒いワインが穏やかになり酸にならないように保存できることを知っていた...
フレデリック・アークム　Fredrick Accum 水上茂樹訳「食品の混ぜ物処理および調理の毒物（1820）」

...荒い白絣の袖を肩に捲り上げた儘腰を下した... 荒い白絣の袖を肩に捲り上げた儘腰を下したの読み方
石川啄木「鳥影」

...「ごろ付きめ！　こねいだ立て換へてやつた分はどうするんでい！」甲州生れの氣の荒い村松は...
岩野泡鳴「泡鳴五部作」

...立つたまま荒い息をして... 立つたまま荒い息をしての読み方
岩野泡鳴「泡鳴五部作」

...荒い足音をさせて帰って来た... 荒い足音をさせて帰って来たの読み方
太宰治「斜陽」

...荒い格子縞のハンチング... 荒い格子縞のハンチングの読み方
太宰治「ダス・ゲマイネ」

...「字が荒い... 「字が荒いの読み方
アーサー・コナン・ドイル　Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳「唇のねじれた男」

...――荒い格子（こうし）の檻（おり）に閉じこめられて嘆いてる仔牛（こうし）... ――荒い格子の檻に閉じこめられて嘆いてる仔牛の読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...これも、よく含んでおいてくれ、ええと――」将曹が、冷えた茶を、口へつけた時、次の間に、荒い足音がして、取次が「伊集院様――」と、云い終るか、終らぬかに、襖を開けて、伊集院平が入って来た...
直木三十五「南国太平記」

...そういう荒い風を送るということを... そういう荒い風を送るということをの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...荒い浴衣の袖を飜（かへ）して... 荒い浴衣の袖を飜しての読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...少し薄暗い作りですが、大きな流しや、荒い格子や、磨き抜かれた釜や鍋や、よく切れそうな庖丁など、典型的な大町人のお勝手で、女主人のやかましさと、下女の働き者らしさがよくわかります...
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...荒い叫びごえが夜にひびき渡った... 荒い叫びごえが夜にひびき渡ったの読み方
フィオナ・マクラウド　Fiona Macleod 松村みね子訳「剣のうた」

...その荒いブリキ色の波のこっち側（がわ）で... その荒いブリキ色の波のこっち側での読み方
宮沢賢治「イギリス海岸」

...荒い山の削り立った姿に包まれていますゆえ... 荒い山の削り立った姿に包まれていますゆえの読み方
室生犀星「あじゃり」

...極度の疲労と凝視との世界から赦放（しゃほう）されたばかりの荒い肩息を吐いていた... 極度の疲労と凝視との世界から赦放されたばかりの荒い肩息を吐いていたの読み方
室生犀星「香爐を盗む」

...素地（きじ）の荒い焼物で... 素地の荒い焼物での読み方
柳宗悦「手仕事の日本」

...「お帰り遊ばせ……まあ……あなたは何故そのようなお手荒いことを……」と云いながら私に近寄ろうとなさいますと...
夢野久作「押絵の奇蹟」

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