例文・使い方一覧でみる「荒い」の意味

...荒い海に卵殻のように浮ぶ点は同一である... 荒い海に卵殻のように浮ぶ点は同一であるの読み方
エドワード・シルヴェスター・モース　Edward Sylvester Morse 石川欣一訳「日本その日その日」

...荒い縞の袴（はかま）をはいて立ち... 荒い縞の袴をはいて立ちの読み方
太宰治「人間失格」

...荒い風が吹いてゐた... 荒い風が吹いてゐたの読み方
田中貢太郎「白いシヤツの群」

...荒い鼻呼吸をしながら... 荒い鼻呼吸をしながらの読み方
近松秋江「別れたる妻に送る手紙」

...しかしケープからシドニーへの荒い旅路は遂に彼の南洋行を思い止まらせた...
寺田寅彦「レーリー卿（Lord Rayleigh）」

...三十五荒い夏の風にやけて... 三十五荒い夏の風にやけての読み方
徳田秋声「あらくれ」

...風が吹く、土が飛ぶ、霜が冴（さ）える、水が荒い... 風が吹く、土が飛ぶ、霜が冴える、水が荒いの読み方
徳冨健次郎「みみずのたはこと」

...彼らは私の音楽から手荒いものを受けて感謝しています... 彼らは私の音楽から手荒いものを受けて感謝していますの読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...ついと立って挨拶もなくて立ちかえったその畳ざわりは荒いものでありました...
中里介山「大菩薩峠」

...向う息の荒い割には氣の良い男で... 向う息の荒い割には氣の良い男での読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...なにしろ気候が違うのと仕事が荒いので... なにしろ気候が違うのと仕事が荒いのでの読み方
久生十蘭「金狼」

...男は荒い息をし、低く呻いていたが、去定が声をかけると、躯ぜんたいがぴくっと動き、いきなり仰向けになると、右手を胸の上で構えた...
山本周五郎「赤ひげ診療譚」

...「お帰り遊ばせ……まあ……あなたは何故そのようなお手荒いことを……」と云いながら私に近寄ろうとなさいますと...
夢野久作「押絵の奇蹟」

...「鼻息が荒い」というのは... 「鼻息が荒い」というのはの読み方
夢野久作「鼻の表現」

...荒い呼吸を彼女の顔に吐きかけて... 荒い呼吸を彼女の顔に吐きかけての読み方
横光利一「日輪」

...荒い血汐（ちしほ）の洗礼で... 荒い血汐の洗礼での読み方
與謝野晶子「晶子詩篇全集」

...トントントンとさっきよりは荒い足どりで... トントントンとさっきよりは荒い足どりでの読み方
吉川英治「鳴門秘帖」

...荒い呼吸（いき）づかいは... 荒い呼吸づかいはの読み方
吉川英治「牢獄の花嫁」

👨話題の人々👩