...彼女の言葉は草葉のように柔らかかった...
...草葉の陰からこっそりと顔をのぞかせる...
...ドライブ中、草葉の音や風の音を楽しむのが好きだ...
...季節の移り変わりを感じるために、草葉を眺めることがある...
...今日は草葉が揺れているから、風が強いのかもしれない...
...次第に細る冬の虫草葉の露のいと脆(もろ)き...
巌谷小波 「こがね丸」
...「草葉の露」ブレドン女史原著...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...それは今夜に限ったことではありませんが、その晩はまた、日の暮れ方にさっと一遍、夕立があった後だったので、濡れた草葉や、露のしたたる松の枝から、しずかに上る水蒸気にも、こっそり忍び寄るようなしめやかな香が感ぜられました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...東京の郊外にある草葉の新らしい住宅で...
徳田秋声 「仮装人物」
...」葉子は画家の草葉(そうよう)と恋に陥(お)ちて行ったとき...
徳田秋声 「仮装人物」
...彼が生きてる間は草葉の陰から祝福していること...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...足下の草葉が戦いでいる...
豊島与志雄 「湯元の秋」
...勝海舟が草葉のかげでしかめ面をしているよ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...草葉の蔭におりまするこの子の父親弾正に対しまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...草葉の蔭から、末永く御礼を申上げます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下の語の最初の音が濁音になるのである(「妻問(ツマドヒ)」「愛妻(ハシヅマ)」「香妙(カグハシ)」「羽裹(ハグクム)」「草葉(クサバ)」など)...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...煙草葉(たばこば)のばすこと...
火野葦平 「花と龍」
...草葉の蔭にて満足なるべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...雨にうたれた草葉々々はしずくを散らして人々の着物を濡れびしょにしてしまった...
本庄陸男 「石狩川」
...菊之丞は、大方、松浦屋の旦那が、草葉の蔭から、力添えをして下さるからだ、――と、時々、雪太郎だけには囁(ささや)いたが、その後めきめき芸が上って、雪太郎は十二、三になる頃には、だんだん世上に名を聞え、いつか、大坂の名だたる小屋を、常小屋とするまでの、名優となることが出来たのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...しかしこの若者は柔い草葉の風に靡(なび)くように...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...これが安全第一だと草葉にすだき...
夢野久作 「鼻の表現」
...森々(しんしん)の剣(つるぎ)密々の戟(ほこ)柳花(りゅうか)水を斬り草葉(そうよう)征矢(そや)を成す濠(ほり)を繞(めぐ)る垣は是(こ)れ壮士(おのこ)祖殿(そでん)には在(あ)り 三傑の子当主の朝奉(ちょうほう)智謀に富み事しあらば 満城吠(ほ)ゆ独龍山上 独龍岡下(こうか)窺(うかが)う外賊は仮にもゆるさず一触霏々(ひひ)の虫と化(け)し飛ばさん「おや...
吉川英治 「新・水滸伝」
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