...彼女の言葉は草葉のように柔らかかった...
...草葉の陰からこっそりと顔をのぞかせる...
...ドライブ中、草葉の音や風の音を楽しむのが好きだ...
...季節の移り変わりを感じるために、草葉を眺めることがある...
...今日は草葉が揺れているから、風が強いのかもしれない...
...草葉の露が朝目に當つたやう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...草葉に置ける露白く...
高山樗牛 「瀧口入道」
...草葉の蔭(かげ)から義兄を批難しているであろうと思っていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...先の奥さんだって本当は草葉の蔭でお喜びになるのよ」「何もそんなに死んだ女房のことを気にかけている訳じゃないんですよ」「ねえ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どんなに父御(てゝご)や母御が草葉の蔭でうれしく思っていらっしゃるか知れない...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...「山路草葉から僕んとこへまで渡り歩こうという女なんだ...
徳田秋声 「仮装人物」
...彼が生きてる間は草葉の陰から祝福していること...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...草葉のやさしい戦(そよ)ぎ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...勝海舟が草葉のかげでしかめ面をしているよ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...草葉(くさば)の蔭とやらで...
中里介山 「大菩薩峠」
...草葉(くさば)の陰(かげ)で……」婆(ばあ)さんが自分(じぶん)の聲(こゑ)に乘(の)つて來(き)た時(とき)勘次(かんじ)はぼろ/\と涙(なみだ)を零(こぼ)した...
長塚節 「土」
...ついうつかりと生温い空氣のむつとした煙草葉乾燥室へはいつた刹那...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...渝(かは)らぬ契(ちぎ)りの誰(た)れなれや千年(せんねん)の松風(しようふう)颯々(さつ/\)として血汐(ちしほ)は殘(のこ)らぬ草葉(くさば)の緑(みどり)と枯(か)れわたる霜(しも)の色(いろ)かなしく照(て)らし出(い)だす月(つき)一片(いつぺん)何(なん)の恨(うら)みや吊(とぶら)ふらん此處(こゝ)鴛鴦(ゑんあう)の塚(つか)の上(うへ)に...
樋口一葉 「別れ霜」
...仮令(たと)い死後にても草葉の蔭より大賛成を表して知友の美挙に感泣することあるべし...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...僕は草葉の蔭の大格闘にのみ全力を挙げてレンズを合せようと眼を据ゑ込んでゐるのだが――何故かまた眼が据はれば据るほど...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...世に意気地のないわしたちを草葉の蔭からお案じて...
吉川英治 「私本太平記」
...草葉の蔭の人とは」「ま……...
吉川英治 「新・水滸伝」
...草葉の蔭で笑っているぜ――...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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