...秋深き如くに素顔黙す時 虚子その蓼川のふちは美しく草紅葉してゐた...
高浜虚子 「椿子物語」
...草紅葉しぬと素顔を顧みし 虚子案内するすべなき我や草紅葉 素顔素顔君は尚ほ暫く沈黙をつゞけて居た...
高浜虚子 「椿子物語」
...秋晴や或(ある)は先祖の墓を撫(ぶ)し草紅葉(くさもみじ)しぬと素顔(そがん)を顧みて十一月十一日 但馬和田山...
高浜虚子 「六百句」
...刈田の蓼紅葉のうつくしさ、草紅葉は好きだ...
種田山頭火 「其中日記」
...草紅葉のうつくしさよ...
種田山頭火 「其中日記」
...草紅葉、わけても蓼がうつくしくいろづいてきた...
種田山頭火 「其中日記」
...私をして旅のわびしさせつなさを感ぜしめるに十分であった!(皮肉的に表現すれば草紅葉のよさの一端もない宿だった!)今日は興亜奉公日...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...老幇間と邂逅された顛末を叙された「草紅葉」の二随筆があつて...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...上も紅葉、下も草紅葉...
吉川英治 「私本太平記」
...あたりの草陰に真っ赤な烏瓜(からすうり)だの草紅葉(くさもみじ)をみても知れる――...
吉川英治 「宮本武蔵」
...冬山に立つむらさきぞなつかしき一すぢ澄めるむらさきにして来て見れば山うるしの木にありにけり樺の林の下草紅葉声に出してそれを歌ってみると...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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