...草深い田舎で田の草を取って老朽ちる器でなかったから...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...草深い田舎を御巡検で...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...草深い田舎であったが...
太宰治 「花燭」
...草深い田舎の百姓家でも同様であって...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...僕の家なんか草深い百姓家で...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...草深い小さい穴ぼこのような土地ですの...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...屍(しかばね)を草深いところに横たえてもいまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...黒い夜草深い野の中で...
中原中也 「在りし日の歌」
...何と言っても草深い田舎から集めた美人で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...私は草深い奥州の百姓の子として生れた...
野村胡堂 「捕物小説のむずかしさ」
...もう二度とこんな草深い田舎には...
火野葦平 「花と龍」
...彼は散歩の折などこのへんの草深い小徑が好きでよくこの家の前を通つたものだが...
堀辰雄 「恢復期」
...斯んな草深い田舎で蜂を追ひかけてゐるといふのには...
牧野信一 「夜見の巻」
...折れ曲り折れ曲りして草深い中を行く...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...折れ曲り/\して草深い中を行く...
吉江喬松 「山岳美觀」
...まさか草深い配所に...
吉川英治 「源頼朝」
...岩殿(いわどの)あたりの草深いそんな旅籠屋(はたごや)でも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...草深い谷間川(たにあいがわ)に沿って歩くと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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