...「醫者に見てもろたらえいぢやないか?」「馬鹿! おれは醫者の樣な草根木皮(さうこんぼくひ)で左右出來る人間ぢやア無い...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...草根木皮の調合に一通り心得が有るところから...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...草根木皮の類が軒下に下がって...
林不忘 「安重根」
...昔の草根木皮が再びその新しい科学的の意義と価値とを認められる時代がそろそろめぐって来そうな傾向が見える...
寺田寅彦 「糸車」
...草根木皮の成分はまだ充分には研究されていないのだから...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...「それじゃ結局昔の草根木皮を調合した万病の薬が一番合理的ではないか」と聞いたら「まあ...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...草根木皮や総菜のような調剤と献立を用いることもまた甚だ必要なことと思われて来る...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...草根木皮の薬剤にしても...
豊島与志雄 「自由人」
...しかと片手に握って放さないところの一片の草根木皮が...
中里介山 「大菩薩峠」
...草根木皮は食うなよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...世間並の草根木皮の外に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...天井一パイに草根木皮を掛け連ねて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...藥用の草根木皮を栽培し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...古めかしい梁(はり)には一杯に草根木皮(さうこんもくひ)の袋をブラさげ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父母の大病に按摩(あんま)の説を信じて草根木皮を用い...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...行脚雲水の望みに心空になりては俗界の草根木皮...
正岡子規 「かけはしの記」
...上の抽斗に行儀よくしまった袋入りの草根木皮を三...
山本笑月 「明治世相百話」
...採集してきた草根木皮(そうこんもくひ)を一掴(つか)みつかんで見せていたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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