...まだ船底を踏占めるような、重い足取りで、田畝(たんぼ)添いの脛(すね)を左右へ、草摺れに、だぶだぶと大魚(おおうお)を揺(ゆす)って、「しいッ、」「やあ、」しっ、しっ、しっ...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...草摺(くさずり)の附いた鎧(よろい)を着...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...立匠作之鎧草摺之間...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...草摺は膝をかくすまでに垂れさがつてゐる...
牧野信一 「籔のほとり」
...草摺(くさずり)のひびきや馬蹄の音が鏘々(しょうしょう)と...
吉川英治 「上杉謙信」
...鎧(よろい)の草摺(くさずり)や革胴(かわどう)から撥ね返されてしまうのだ...
吉川英治 「上杉謙信」
...よろいの草摺(くさずり)は片袖もがれ...
吉川英治 「上杉謙信」
...卯(う)の花(はな)縅(おど)しの草摺(ずり)をゆりうごかして...
吉川英治 「篝火の女」
...草摺(くさずり)掛けなどを置き...
吉川英治 「私本太平記」
...片膝たてて革胴(かわどう)の草摺(くさずり)を大きな動作で縫っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...秀吉は鎧草摺(よろいくさずり)をガチャリと楯の上へ投げすてて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...草摺(くさずり)のクリシメ紐(ひも)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...武具(ぶぐ)の草摺(くさず)りをよろっている家(うち)も見える...
吉川英治 「神州天馬侠」
...草摺(くさず)り...
吉川英治 「神州天馬侠」
...草摺(くさずり)の響きをさせて...
吉川英治 「新書太閤記」
...鎧(よろい)の草摺(くさずり)や太刀の響きをさせて駈け出して来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...草摺(くさずり)のひびきや...
吉川英治 「親鸞」
...血にそんだ鎧(よろい)の草摺(くさずり)の片袖と...
吉川英治 「日本名婦伝」
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