...草分けの人々のあとを嗣(つ)いで...
有島武郎 「小作人への告別」
...もっとも老医はここらでは草分けの医院で...
梅崎春生 「凡人凡語」
...もっともこれに連関しては昔レーリーがガラス板の上で茶わんをすべらせたりした草分けの実験から始まって...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
......
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...神田草分けと言われる升屋の暖簾(のれん)にも関わるから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年輩三十五六、デップリ脂の乗った、柔和な顔立ちも、穏やかなうちに品のある物言いも、神田の草分け、江戸両替番組世話役の貫禄に申分ありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何しろ荻窪の草分けで...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...戦後の洋食の草分けではないのか...
古川緑波 「八の字づくし」
...流石は支那料理の草分け...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...全国会議全農高知県聯の草分け(激励と共に...
槇村浩 「餅の歌」
...ゆえにいわゆる草分けの家が入り込んだ前と後と...
柳田國男 「地名の研究」
...それは村の草分けの家の先祖が...
柳田國男 「日本の伝説」
...その草分けともいうべき野見の撃剣道場が紅白の吹流しを目印しに...
山本笑月 「明治世相百話」
...角帽の草分け時代で『末は博士か院長さんか』と芸者連が唄うくらい大学生大持ての時代であった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ずいぶん古い家がらだな」「だからこの武蔵野の草分けは...
吉川英治 「江戸三国志」
...この山の草分けである官兵衛の父宗円は...
吉川英治 「黒田如水」
...草分けの家々として繁殖して来た関係によることはいうまでもない...
吉川英治 「平の将門」
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