...半面には「名村長」と一戦を交えるのも退屈しのぎかも知れないという持前の茶気さえ出て来たし...
犬田卯 「瘤」
...この時分はこうした茶気(ちゃき)満々な計画が殆(ほと)んど実行され掛ったほどシャレた時代であった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...茶気のある篁村氏は一銭がとこ葱を提(さ)げて嬉しさうに帰つて来た...
薄田泣菫 「茶話」
...あんな歌を真似てみようという茶気が...
中里介山 「大菩薩峠」
...白紙の答案に満点を与えるような茶気のある人ではなく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あまり茶気があり過ぎて...
野村胡堂 「古銭の謎」
...正気だか茶気だか...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...正直に売文を名乗ったほうがまだ茶気があるだけでも助かりやす...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...茶気満々の商売に似ず...
山本笑月 「明治世相百話」
...落ちた椿の花がすこし赤茶気た...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...一本も歯の無い白茶気た口を...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...…………深く斬込まれた刃(やいば)の蔭に赤茶気た肉がヒクメク...
夢野久作 「月蝕」
...赤茶気(あかちゃけ)た枯れ葉の焔(ほのお)にユラユラと照らされているのです...
夢野久作 「死後の恋」
...赤茶気た安全燈(ラムプ)の光りに照し出された岩壁の一部分であった...
夢野久作 「斜坑」
...白茶気た舌がその中からダラリと垂れました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...白茶気た笑い顔のところまで来ると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...鼻だけはゲッソリして白茶気ている...
夢野久作 「鼻の表現」
...多分なる茶気(ちゃき)と邪気(じゃき)と莫迦(ばか)らしさをも...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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