...俗に「あの男は茶気(ちゃき)がない」という...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...われわれはまた西洋の諸君には天性「茶気がない」と思うかもしれないではないか...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...一四 「華」――茶気...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...かえって一種の茶気を帯びていることが...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつもの茶気とばかり見るわけにはゆかない...
中里介山 「大菩薩峠」
...白紙の答案に満点を与えるような茶気のある人ではなく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あまり茶気があり過ぎて...
野村胡堂 「古銭の謎」
...正気だか茶気だか...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...茶気と弥次(やじ)気分は...
野村胡堂 「礫心中」
...そんな茶気(ちゃき)のある親爺じゃないんです...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...刑事に化けるくらいの茶気と器用さは何時(いつ)でも持ち合わせている...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...その主人が茶気たっぷりできっと天蓋つきの Bed を置こうとしたと見えて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...落ちた椿の花がすこし赤茶気た...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...真黒い天井からブラ下がった十燭(しょく)の電球は蠅(はえ)の糞(ふん)で白茶気(しらちゃけ)ていた...
夢野久作 「鉄鎚」
...…………深く斬込まれた刃(やいば)の蔭に赤茶気た肉がヒクメク...
夢野久作 「月蝕」
...赤茶気た安全燈(ラムプ)の光りに照し出された岩壁の一部分であった...
夢野久作 「斜坑」
...赤茶気た髪を括(くく)り下げに致しておりますが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...赤茶気た室内電燈に照らされた寝台の中には最前の小柄な瘠せ枯れた白人の老爺が...
夢野久作 「人間レコード」
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