...茶の間には今度は叔母の側に...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...茶の間へ遁(に)げた...
泉鏡花 「薄紅梅」
...直ぐ隣の茶の間と云ったような狭い座敷へ予を案内した...
伊藤左千夫 「浜菊」
...横手の茶の間から...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...のっそり茶の間へはいって来て...
太宰治 「火の鳥」
...のつそり茶の間へはひつて来て...
太宰治 「火の鳥」
...私が茶の間へ出て行った時には...
橘外男 「仁王門」
...夫が俄然(がぜん)息を詰めて階下の茶の間に注意を凝らし始めたらしく思われる...
谷崎潤一郎 「鍵」
...表の四畳半と中の茶の間と両用の小さい電燈を茶の間の方に引っ張っていって...
近松秋江 「霜凍る宵」
...お増はちょいちょい気のおけないそこの茶の間へ茶菓子などを持ち込んで遊びに来た...
徳田秋声 「爛」
...* *有名になるな! 名前なんてものは、茶の間で、あめ玉がわりに一分間しゃぶられるだけのもの...
永井隆 「この子を残して」
...茶の間か、さもなければお嬢さんの室(へや)で、突然男の声が聞こえるのです...
夏目漱石 「こころ」
...お嬢さんはすぐ障子(しょうじ)を開けて茶の間へ入ったようでした...
夏目漱石 「こころ」
...伸餅(のしもち)は夜業(よなべ)に俎(まないた)を茶の間まで持ち出して...
夏目漱石 「門」
...タバコ持たずに茶の間へ下りると...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...茶の間の正面、私の座る場所の右手の三尺の壁には、『冬を越す蕾』の扉の原画がかかっていて、その雪解の川水を描かれている薄灰色のような色や白っぽい額縁と菊の色とは大変よくうつりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...』云ひながら茶の間へ滿が出て行くと...
與謝野晶子 「帰つてから」
...与兵衛のいる茶の間まで一息に飛び込んで来た...
吉川英治 「剣難女難」
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