...…………二翌日(あくるひ)の朝洋一(よういち)は父と茶の間(ま)の食卓に向った...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...すぐに茶の間(ま)を出て行った...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...茶の間や店の掃除をしたりした...
有島武郎 「お末の死」
...茶の間をももちし人といふ事にや)どつふりに入らずといふ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...青木さんが茶の間へ入らつして...
鈴木三重吉 「桑の実」
...松の木の色も、葉の色も、波の音も、家の様も、なんでもかでも、ちやんと分つてゐるんですよ、」「それが夢さ、宵に海岸の話をしてゐたから夢に見んだらう、」「でも夢ぢやないやうよ、それで玄関で休んでゐると、赤ん坊の泣声がするぢやありませんか、私は赤ん坊が見たくなつたので、右の方から這入つて見ると、茶の間があつて、その先に縁側がありますから、縁側に出て見ると、赤ん坊は直ぐ次の室に寝てゐるやうですから、其所へ這入つて見ると、御夫婦が寝てゐて、奥様は円顔の女優髷にした、それはきつさうな方ですよ、私が赤ん坊を覗いてゐると、眼を覚まして、どなた、何しに来たのだつて怒るんですよ、私は平気で、赤ん坊を見に来たと云つてやると、その奥様が怒つちやつて、大声で旦那を起したもんだから、旦那が寝ぼけて跳び起きたんですよ、私もそれにびつくらした拍子に、何が何やら分らなくなつたんですが、その時が夢の覚めた時でせうよ、」「だから夢と云つてるぢやないか、夢さ、海岸のことが頭にあつたから、そんな夢を見たんだよ、矢張り体のせいだ、来月は行こう、翻訳の方もその時分に出来上るから、一ヶ月位はゆつくり行つて遊んで来よう、其所で仕事をすれば好い、」夫は飯の後で茶を飲みながら海岸行の話をしてから出て行つた...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...そういう人達が突然自分の家の茶の間へ飛込んで来て...
寺田寅彦 「ラジオ雑感」
...玄関の茶の間にいた辰代は...
豊島与志雄 「変な男」
...茶の間で食卓の向うに坐った兄がひどくぴかぴかするものを著てるのを見て私は家政婦さんが手当り次第に出したのだと思い「大層いい物を著ましたね」といったら兄は指で輪をこしらえ目へあてがって これが出してくれたのだ といった...
中勘助 「結婚」
...いつものように下の茶の間には通さず...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...茶の間の長火鉢で惣菜(そうざい)を煮ていた貸間のかみさんは湯から帰って来た兼太郎の様子に襖(ふすま)の中から...
永井荷風 「雪解」
...細君は茶の間へ引き下がって針箱の前へ坐る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「こんにちは――」といいながら、上って、茶の間に入ると、そこに稲子さんと窪川さんとがいた...
宮本百合子 「ある回想から」
...言ひ棄てて茶の間に往く...
森鴎外 「半日」
...煤(すす)けたままお茶の間の四方に並んでおりましたので...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...」上がると直ぐ茶の間で...
吉井勇 「或る日の小せん」
...茶の間で、主人の家族たちがその後で笑っている声がした...
吉川英治 「新書太閤記」
...そしてそのまゝ茶の間に行つて夙くに時間の過ぎて居る藥を一服飮んで來た...
若山牧水 「樹木とその葉」
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