...茲に是非共白又は水色の如き派手なる首環又は涎掛を結び且(か)つ鈴を着けて置くべき猫がある...
石田孫太郎 「猫と色の嗜好」
...從(したがつ)て茲(こゝ)に堅實(けんじつ)なる基礎(きそ)が出來(でき)た以上(いじやう)は此(こ)の基礎(きそ)の上(うへ)に立(た)つて今後(こんご)大(おほい)に日本(にほん)の産業(さんげふ)の振興(しんこう)...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...茲に二個の仮定説あり...
高木敏雄 「比較神話学」
...茲に試みられし、二個の解釈あり...
高木敏雄 「比較神話学」
......
太宰治 「盲人独笑」
...茲で平均性――低質性はその語尾変化であった――は...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...茲に科学的世界と科学の精密性とは離れることの出来ないように結び付いている...
戸坂潤 「科学方法論」
...併し茲でも亦、カントの主張――空間の観念性・先天性・――は、シュトゥンプフの解釈とは反対に、却ってシュトゥンプフ自身の主張する空間表象の根源性を裏書きしている最も著しい場合なのである)...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...茲に生物学がまず第一に形態学となって現われなければならない理由が横たわる...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...併し茲に見逃すことの出来ないのは...
戸坂潤 「性格としての空間」
...がそれらのことは後に述べるとして、茲にはただ一つ、私が自分でも知らずに彼を喜ばした話をつけ加えておこう...
豊島与志雄 「黒点」
...芝原氏が現在如何なる仕事に力を注いでるかは、茲に省くとして、現在のような地位を杭州市民間に獲得するには、つまり、体当りの骨法でいったことが、氏の言葉によって推察される...
豊島与志雄 「中支生活者」
...例へば茲に忠孝と云ふ事がある...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...然しわたくしは茲に仔細らしく...
永井荷風 「勲章」
...私は今茲に、強ち観念を強調してゐるのではない...
中原中也 「作家と孤独」
...私の臨終(をはり)にいりようである!後記私が茲((ここ))に訳出したのは...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...茲に一ツお話しなければならぬ事があると云ふのは...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...私は一つの譬喩(ひゆ)を茲(ここ)に挿(さしはさ)みます...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
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