...この世の中は茫茫としている...
...茫茫とした大自然を見て、心が浄化される...
...大海原の茫茫とした景色が広がっていた...
...彼女は茫茫とした未来に思いを馳せた...
...茫茫とした空を見上げると、自分の小ささを感じる...
...7いらくさの影(かげ)にかこまれ 茫茫とした色をぬけでる 真珠色の薔薇の花...
大手拓次 「藍色の蟇」
...茫茫(ぼうぼう)たる曠原(こうげん)の上を疾走して馬の野性を乗り減らした...
田中貢太郎 「仙術修業」
...川が無くなって一めんに草(くさ)茫茫(ぼうぼう)の野原となった...
田中貢太郎 「築地の川獺」
...侵略された内部の皮膚は乾燥した白い細粉を全面に漲らせ荒された茫茫たる沙漠のような色の中で僅かに貧しい細毛が所どころ昔の激烈な争いを物語りながら枯れかかって生えていた...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...専攻斯学願樹功、微躯聊期報国忠、人間万事不如意、一身長在轗軻中、泰西頼見義侠人、憐我衷情傾意待、故国難去幾踟、決然欲遠航西海、一夜風急雨※※、義人溘焉逝不還、倏忽長隔幽明路、天外伝訃涙潸潸、生前不逢音容絶、胸中欝勃向誰説、天地茫茫知己無、今対遺影感転切明治廿四年十月遂に上の図篇が第十一集に達し、これを発行した時、私の郷里土佐国佐川町に残してあった我が家(酒造家)の始末をつけねばならぬ事が起ったので、仕方なく右の出版事業をそのまま擲って置て、匆々東京を出発する用意をし、間も無く再び東京へ出て来るから、今度出て来たが最後、大いに矢田部に対抗して奮闘すべく意気込んで国へ帰った...
牧野富太郎 「植物記」
...所感結網学人専攻斯学願樹功微躯聊期報国忠人間万事不如意一身長在轗軻中泰西頼見義侠人憐我衷情傾意待故国難去幾踟決然欲遠航西海一夜風急雨※※義人溘焉逝不還忽長隔幽明路天外伝訃涙潸潸生前不逢音容絶胸中鬱勃向誰説天地茫茫知己無今対遺影感転切私がもし当時マキシモヴィッチ氏の下に行っていたならば...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...専攻斯学願樹功、微躯聊期報国忠、人間万事不如意、一身長在轗軻中、泰西頼見義侠人、憐我衷情傾意待、故国難去幾踟、決然欲遠航西海、一夜風急雨※※、義人溘焉逝不還、忽長隔幽明路、天外伝訃涙潸潸、生前不逢音容絶、胸中鬱勃向誰説、天地茫茫知己無、今対遺影感転切明治二十四年十月遂に上の図篇が第十一集に達し、これを発行した時、私の郷里土佐国佐川町に残してあったわが家(酒造家)の始末をつけねばならぬ事が起ったので、仕方なく右の出版事業をそのまま擲(なげう)っておいて、匆々(そうそう)東京を出発する用意をし、間も無く再び東京へ出て来るから、今度出て来たが最後、大いに矢田部に対抗して奮闘すべく意気込んで国へ帰った...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...山山の姿が草木の繁茂するにしたがって何処(どこ)となく茫茫として膨れてくるころ...
室生犀星 「幼年時代」
...後期信茫茫...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...茫茫千古誰成匹...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ただ男女の声だけ聞える茫茫とした霧の中に...
横光利一 「旅愁」
...さればゼススのコンパニヤたち故郷を出でて茫茫たる海に浮かみ...
横光利一 「旅愁」
...茫茫たる渦巻かとも思われたりした...
横光利一 「旅愁」
...その更に向ふは茫茫たる吉林省の曠原となり...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...則満洲平原千里茫茫...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...草茫茫(ぼうぼう)たる廃屋でも何でも...
吉川英治 「江戸三国志」
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