...ただ一面に茫乎としているのだ...
豊島与志雄 「春盲」
...一見茫乎としているように見えるが...
久生十蘭 「魔都」
...梯子に宙乗りをしながら一見茫乎として空を仰いでいたが...
久生十蘭 「魔都」
...回顧いたしますれば茫乎として一瞬の夢の如くでもあります...
久生十蘭 「魔都」
...私達は明るい通りに出て、観音堂横のベンチの上に腰をおろしてしばらく憩んだが、私はいま見て来たばかりの光景の目まぐるしさに、なんにもいうことがなくなり、茫乎としていた...
室生犀星 「洋灯はくらいか明るいか」
...前日来の艱酸(かんさん)と辛労(しんろう)とは茫乎として転(うた)た夢(ゆめ)の如し...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
...「茫乎として暗澹たる」シナの風物をおもしろがっている...
和辻哲郎 「享楽人」
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