...茫々(ぼうぼう)たる草原が見えるばかりで...
海野十三 「恐怖の口笛」
...茫々(ぼうぼう)たる三千年の歴史が...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...茫々と果しなく煙っていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...環海は何ぞ茫々たる...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...月の光りをうつしながらはてしもなく茫々茂っているばかりでした...
夢野久作 「ルルとミミ」
...その先は茫々(ぼうぼう)と雲に霞(かす)んでいる...
中里介山 「大菩薩峠」
...茫々として無人の原であった時分に...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょっと茫々たる感じがして...
中里介山 「大菩薩峠」
...源内先生は、堤の高みへ上り手庇(てびさし)をして、広い萱原(かやはら)をあちらこちらと眺めながら、「先刻(さっき)、聞いたところでは、もうそろそろ蘇州庵というのが見えねばならぬ筈だが、ただ一面、茫々の萱葦原...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...人生の淙々茫々なる美麗と果敢なき夢の深潭こゝに極まれり...
牧野信一 「坂口安吾君の『黒谷村』を読む」
...大きな茫々たる平原の北方にある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彌大にして彌茫々(ばう/\)たり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...茫々として展(ひら)けていた...
横光利一 「上海」
...荒れはてて茫々とした草原に見えてゐたのである...
横光利一 「榛名」
...いったい将来の天下はどうなるだろう」「茫々たる天数...
吉川英治 「三国志」
...茫々二里の本野原では...
吉川英治 「私本太平記」
...草茫々(くさぼうぼう)とした化(ば)け物屋敷に住んでいるものかね...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...茫々と、草ばかりである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??