...さぶちゃんは握り太の茨のステッキを持っていた...
犬田卯 「橋の上」
...隣県なる茨城県にかく似たることの起こるは珍しく感じたから...
井上円了 「おばけの正体」
...茨木無煙よりもずツと安く...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...茨には紅き果熟し...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...薫(く)ゆる野茨(のいばら)の今は末枯(すが)れぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...お茶一杯11・7(夕)茨城の北相馬郡桑原(くははら)村といふ土地(ところ)に伝右衛門(でんゑもん)といふ爺さんが居た...
薄田泣菫 「茶話」
...米は茨城県の水戸の生れで...
田中貢太郎 「妖蛸」
...・霧雨のしつとりと松も私も茨がもう咲いてゐる濁つた水・ふつたりやんだりあざみのはなだらけ・あやめあざやかな水をのまうなにがなしラヂオに雑音のまじるさへ・晴れさうな水が湧いてゐる・うごいて蓑虫だつたよやうやく晴れてきた桐の花・いちじくの葉かげがあるおべんたうを持つてゐる五月十八日雨...
種田山頭火 「行乞記」
...花茨(はないばら)が芳(かんば)しく咲き乱れる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「うまく百姓にこしらえてくんな!茨木屋(いばらぎや)のやった佐倉宗五郎というあんべえ式に...
中里介山 「大菩薩峠」
...雉子雉子が啼いた 雉子が啼いた山で啼いた茨に刺されて雉子が啼いた雉子が言ふた 雉子が言ふた山で言ふた足袋縫ふて はきませうと雉子が言ふた...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...岸には茨(いばら)やつゆ草やたでが一杯(いっぱい)にしげり...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...いま秋だから野茨(のいばら)の花のにおいのするはずはないとジョバンニは思いました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...茨城の辺を旅行したことがあったが...
柳田国男 「故郷七十年」
...長兄のいる茨城県布川に移ってみると...
柳田国男 「故郷七十年」
...『茨城県方言集覧』に多賀郡でソリは峰の事なりとある...
柳田國男 「地名の研究」
...」宿禰の茨(いばら)の根で作った杖(つえ)は若者の方へ差し向けられた...
横光利一 「日輪」
...茨木(いばらき)の三城を対象として...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索