...今度は道の向う側の茨(いばら)やはんの木のしげみに飛びこんだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...茨(いばら)や名も知らぬ灌木が...
大阪圭吉 「白妖」
...茨田(うまらた)の連(むらじ)・手島の連の祖先です...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...一貫目余の筍(たけのこ)を二本担(にな)って往ったり、よく野茨の花や、白いエゴの花、野菊や花薄(はなすすき)を道々折っては、親類へのみやげにした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...野茨(のばら)の紅い実まじりに淋(さび)しく残って居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...山崎をすぎて雨おほいに到る天霧(あまぎ)らふ吹田(すゐだ)茨木雨しぶき津の國遠く暮れにけるかも九日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...もっともこの男は茨城(いばらき)か何かの田舎(いなか)もので...
夏目漱石 「坑夫」
...三重県および茨城県における地方人民の反乱...
蜷川新 「天皇」
...茨木はこの月のはじめに...
久生十蘭 「雲の小径」
...あんなに見事に咲いてゐた野茨の花は...
堀辰雄 「巣立ち」
...いま秋だから野茨の花の匂のする筈はないとジヨバンニは思ひました...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...さきに語った当時の嬰児扼殺が対岸の茨城県に比して少なかったのは...
柳田国男 「故郷七十年」
...あとでの話によると茨城にいた義兄が...
山之口貘 「沖縄帰郷始末記」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...雨を含んだ白い野茨を折つて下を見る...
横光利一 「寢たらぬ日記」
...またやや凝つたのになると、廊、寮、精舍、茨室、窩、舫、書院、山房、草堂、院、小...
吉川英治 「折々の記」
...茨(いばら)組の風俗をこんなふうに写してある...
吉川英治 「剣の四君子」
...ほとんど茨(いばら)のように篠(しの)や柴(しば)を結いかけ...
吉川英治 「新書太閤記」
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