...それから茎を離れて...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...といううちに、ふと風が静まると、広小路あたりの物音が渡って来て、颯(さっ)と浮世に返ると、枯蓮の残ンの葉、折れた茎の、且つ浮き且つ沈むのが、幾千羽の白鷺(しらさぎ)のあるいは彳(たたず)み、あるいは眠り、あるいは羽搏(はう)つ風情があった...
泉鏡花 「薄紅梅」
...その縮んだ赤いビロードのような花がほかの植物の茎にささえられているのをたびたび見たことがある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...汁気の多い稚木(わかぎ)の茎は...
中島敦 「光と風と夢」
...草の茎のようなすらりとした足をそろえて逆立ちするあのすばらしいポーズが長いあいだあたしの夢だった...
久生十蘭 「だいこん」
...この種は中国の山野に生じていて茎は直立し...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...茎の頂に花が一つずつひらくから...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...すなわち一つは無茎種で俗に Adam's Needle(アダムの鍼)と呼ばれる Yucca filamentosaL. で...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...握るにしてはその茎すなわち蕈柄が小さくてあまり握り栄えがしない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...是モ貴船ニ多シ宿根ヨリ生ズ一名ワレモカウ(地楡又萱ノ類ニ同名アリ)苗ノ高サ一尺五六寸斗紫茎胡麻葉ニ似タリ葉末広シ細長クアラキ鋸歯アリ方茎対生八九月頃葉間ヨリ一寸程ノ花下垂シテ生ズ薄紫也一茎ニ一輪胡麻ノ花形ニ似テ大也桐ノ花ヨリ小也花余程大ナル鈴ノ形也夢溪筆談ニモ鈴子香鈴々香ノ一名アリ花ノ形ニヨリテ名ヅクル也鈴子ノアルヲ択ムベシトアリ風ニツレテ麝香ノ匂ヒアリ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...これは元来ハスの茎の先きの方の肥大した一部分であります...
牧野富太郎 「植物記」
...これらの葉は皆ハイネすなわち地下茎の節より一つずつ出て...
牧野富太郎 「植物記」
...茎(くき)の梢(こずえ)に直径一〜二センチメートルの白花を開くが...
牧野富太郎 「植物知識」
...芋殻すなわち里芋の茎をダツといっている...
柳田國男 「食料名彙」
...赤い歯茎だけが尽く歯を落して了って...
横光利一 「夢もろもろ」
...」と云って矢代の手の甲へ草の茎を真直ぐに刺した...
横光利一 「旅愁」
...其(その)室の鏡の枠の模様には一茎(けい)の蔓に全(まつた)く故人の空想から出来た奇抜な雑多の花と葉と実とが生じて居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...いわゆる分茎(わけぎ)という似て非なるもので...
吉川英治 「河豚」
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