...こぼれ種から生えた細い茎が青い色を見せていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...茎にくつついてゐる此の子房は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...自分におっ被(かぶ)さっているいろんな邪魔ものを手で押しのけ、頭で突き上げて、地べたの上に自分を持ち出して来た草という草は、刻々に葉を伸し、茎を伸して、ひたすらに太陽の微笑と愛撫とに向って近づこうとする...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...めうが一茎をぬすんできてたべる...
種田山頭火 「其中日記」
...実をつけた雑草の茎が...
豊島与志雄 「秋の気魄」
...それは同じ一つの茎から出た二つの花である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今年の秋風が丈の高くなったコスモスの茎をゆり動(うごか)す頃まで...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...緑青の尽きる茎の頭には...
夏目漱石 「虞美人草」
...茎が長すぎるので...
夏目漱石 「それから」
...茎を短かく切って...
夏目漱石 「それから」
...死んだ動物の血管やハスの茎で静脈切断をし...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...夏の終りに苅(か)り採った甘蔗の茎を買い溜め...
浜本浩 「甘い野辺」
...絡みあっていた辣薤の茎に踵をとられて...
久生十蘭 「生霊」
...その花は茎頂(けいちょう)に集合して咲き...
牧野富太郎 「植物知識」
...鱗茎(りんけい)は球形(きゅうけい)で黒皮(こくひ)これを包み...
牧野富太郎 「植物知識」
...また地下茎すなわち地中枝でも繁殖する二様の繁殖法を持っていることが知られる...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...近世この島でもタンポポの茎を曲らせて...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...津軽などではあの枯れた茎の中に住む虫を取って...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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