...両側から傾き合つた茅葺勝(かやぶきがち)の家並の数が...
石川啄木 「天鵞絨」
...茅町(かやちょう)あたりの借屋に帰って...
泉鏡花 「薄紅梅」
...それに枯茅(かれかや)を葺(ふ)いて屋根とした奇々怪々の住居(すまい)...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...茅葺(かやぶき)のいかにも矮屋(ひきゝいへ)也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...夏蝶のひらひらと茅萱(かや)の上を飛んでいるのも涼しげな趣きに見えた...
高浜虚子 「別府温泉」
...境内に茅(かや)が植わっていた...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...しかれどもその議論の標準なるものはただ一の茅屋(ぼうおく)中に住するの人民これなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...誠一も茅乃も原子時代の人間だ」原子時代...
永井隆 「長崎の鐘」
...「その藁というものが、この地方には無(ね)えんでございます」「ちぇッ……藁が無けりゃ、藁の代りになりそうな、麦稈(むぎわら)でも、茅(かや)でも、それが無けりゃな、人の家の畳でもむしりこわして持って来(き)ねえな」と、米友が三たび叫びました...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだその土手下のあたりには茅葺屋根(かやぶきやね)の家がところどころ残っていたが...
堀辰雄 「幼年時代」
...栗の条下に「上野下野越後及紀州熊野ノ山中ニ有リ二山栗一小扁ク一歳ニ再三(フタタビミタビ)結レ子ヲ其樹不二大木ナラ一所謂ル茅栗(ササクリ)是カ乎」と書いてあるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...大きく裾を張った茅ヶ岳や...
山本周五郎 「山彦乙女」
...池ノ端茅町にいた花鳥画の大家村瀬玉田翁...
山本笑月 「明治世相百話」
...すぐそこの茅屋(あばらや)までお越しください」と...
吉川英治 「三国志」
...壁と屋根ばかりな茅屋(あばらや)へ...
吉川英治 「新書太閤記」
...新しい茅を葺(ふ)きたして...
吉川英治 「親鸞」
...静かな茅葺(かやぶき)屋根の家(うち)に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ひどい茅葺堂(かやぶきどう)が一宇と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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