...秋の半ば過の朝霧が家並(やなみ)の茅葺屋根の上半分を一様に消して了ふ程重く濃く降りた朝であつた...
石川啄木 「道」
...一日その茅屋(あばらや)を訪れたのですが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...其処(そこ)に白く塵埃(ほこり)に塗(まみ)れた茅(かや)や薄(すゝき)が生えて居(ゐ)る...
田山花袋 「父の墓」
...いまだ茅屋(ぼうおく)のうちにありて大門高墻(こうしょう)を作るものあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...それは軒低い貧しげなこぢんまりした茅屋(ぼうおく)であって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...又垂仁天皇の御名を活目入彦五十狹茅天皇(記には伊久米伊理毘古伊佐知命)と申し奉れり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...茅葺の農家のみならず...
永井荷風 「買出し」
...崖の上から見下す箪笥町(たんすまち)の窪地には樹木の間にところどころ茅葺(かやぶき)家根が見えた...
永井荷風 「枇杷の花」
...茅葺屋根のカツフエーがあつたり...
永井荷風 「来訪者」
...茅(誠司)さんの長女の結婚のときであった...
中谷宇吉郎 「娘の結婚」
...おれは焼山で茅をもやす」そういうと...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...因って茅(かや)の小屋を結び帰り...
南方熊楠 「十二支考」
...「草茅命僕誅」も掃除をしたに過ぎぬとも云はれよう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼は茅ヶ崎にくるたび...
山川方夫 「その一年」
...まだなにか役に立つことがあるのかい」茅野先生そのときは...
山本周五郎 「桑の木物語」
......
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...吉野村の茅屋の前にである...
吉川英治 「折々の記」
...一軒(けん)の茅葺屋根(かやぶきやね)がみえ...
吉川英治 「神州天馬侠」
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