...禿げた頭を唐茄子(トマト)のやうに真つ赤にして...
薄田泣菫 「茶話」
...――辛子漬用の長茄子...
種田山頭火 「行乞記」
...胡瓜、胡瓜、茄子、茄子だつた、そして炭がなく薪もなくなつたので、まことに苦心さんたんであつた...
種田山頭火 「行乞記」
...茄子胡瓜を植ゑつけて置かう...
種田山頭火 「道中記」
...先ず裏の畑の茄子冬瓜(とうが)小豆(あずき)人参里芋を始め...
寺田寅彦 「祭」
...小麦 約十二俵大麦 十俵陸稲┌糯(もち)六斗五升└粳(うるち)五石馬鈴薯 約四百貫玉蜀黍(とうもろこし)三斗西瓜(すいか)八十箇薩摩薯(さつまいも)五百貫茄子(なす)若干胡瓜(きゅうり)若干梅 四斗茶 一貫目牛蒡(ごぼう)五十貫生薑(しょうが)五貫目大根 若干蕎麦(そば)三斗菊芋 若干里芋┌八ツ頭 三俵└小芋 二俵木炭 五俵右の外...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...趾(あと)には陸稻(をかぼ)や大豆(だいづ)がひよろ/\と青(あを)ばんだ畑(はたけ)に勘次(かんじ)の茄子(なす)は短(みじか)い畝(うね)が五畝(うね)ばかりになつて立(た)つて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)もおつぎもみそ萩(はぎ)の小(ちひ)さな花束(はなたば)の先(さき)を茶碗(ちやわん)の水(みづ)に浸(ひた)して其(そ)の水(みづ)をはらりと芋(いも)の葉(は)へ盛(も)つた茄子(なす)へ振(ふ)り掛(かけ)けた...
長塚節 「土」
...唐茄子(とうなす)が浄瑠璃(じょうるり)を語る」「面白い話てえのはそれかい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ぬかしやがる」茄子色の鉄拳が...
火野葦平 「花と龍」
...胡瓜、茄、玉蜀黍等はいらない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...私は一口茄子の芥子漬が大層好きですがあれはどうして拵えます」お登和嬢「あれは塩一合へ水一合を加えて鍋で煮てよく冷ましたものへ山盛(やまもり)一升の一口茄子を漬けて軽い圧(おし)をして一晩置きます...
村井弦斎 「食道楽」
...よく世間では毒なもののように言って夏中茄子を食べないと冬になって風邪(かぜ)を惹(ひ)かないとか疝気(せんき)が起らないとかいうね...
村井弦斎 「食道楽」
...トウブンヅケ大根や茄子を鹽少なく漬けたものを當分漬(出雲方言考)...
柳田國男 「食料名彙」
...「金杉で放り込まれた茄子なら金杉の海で浮いてろ...
山本周五郎 「風流太平記」
...茄子もはや秋生(あきな)りの終りごろである...
吉川英治 「新書太閤記」
...……少し茄子を(も)いで...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのおたんこ茄子(なす)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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