...かく色を揃へて花を飾るには、園生(そのふ)の草をも、野に茂る枝をも、摘み盡し、折り盡したるかと疑はる...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...その上には深く暗色に茂る葉の...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...*けふは照日(てるひ)の映々(はえばえ)と青葉高麦(たかむぎ)生ひ茂る大野が上に空高く靡(な)びかひ浮ぶ旗雲(はたぐも)よ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...兩崖高くして、樹茂る...
大町桂月 「梅の吉野村」
...焼却の手数を煩はすことだ!△私はなるたけ虫類を殺さないやうにしてゐるが(雑草を茂るがまゝに茂らせておくとおなじく)...
種田山頭火 「其中日記」
...谷間の杉の木は森々と茂る...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...生い茂る雑草や葭に蔽われていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...そのまわりに年々生い茂る款冬(かんとう)などに負かされるのか...
寺田寅彦 「柿の種」
...春過ぎて若葉の茂るのも...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...そこからいくらも離れない所には下草の茂る雑木林があり河畔の荒蕪地(こうぶち)がある...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...末は野原につづいている古い広大な園は樹木の生い茂るがままに荒れ果ててはいるが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...草も木も茂るがままに茂っていたところへ...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...生い茂るシダに隠れて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...または茂るがままにうら白く茂つてゐる楊の中に...
三好達治 「測量船」
...日毎に若葉の茂る木でも...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それからまたこの木の茂る所は...
柳田国男 「雪国の春」
...崖の上に黒ぐろと茂る樹立ちとが...
山本周五郎 「季節のない街」
...他の沼に葭葦の茂るがごとくに立ち生うてゐるのであつた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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