...天平期の完成に伴う諸弊害を一掃せられた英邁(えいまい)な桓武天皇の平安遷都前後にあたってもう一度人心は粛然として真剣の気を取りもどした...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...かかる英邁剛毅なお方をこそ...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...この可憐(かれん)な美少年があのカパディア氏からたびたび聞かされていた英邁(えいまい)なナリン殿下(クマール)であろうか? この美しい少年が? 私は混乱し切った頭でもう一度不思議そうに私を見上げている眼前の美少年の顔を...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...いかにも沈毅英邁(ちんきえいまい)な豪傑の相たるに背(そむ)かない...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そこに見るべし英邁のアガメムノーン怠らず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...為人(ひととなり)英邁(えいまい)不群(ふぐん)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...英邁俊秀といったタイプをなにより嫌う...
久生十蘭 「新西遊記」
...けだしこの人々いずれも英邁卓絶の士なれば...
福沢諭吉 「慶応義塾の記」
...この英邁(えいまい)な資性にもかかわらずですね――僕は『かかわらず』と言うのですよ――この男は完全に無瑕瑾(むきず)というわけじゃない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...いかに英邁豪胆(えいまいごうたん)でおわそうと...
吉川英治 「私本太平記」
...……上に英邁(えいまい)なみかどをいただき...
吉川英治 「私本太平記」
...さすが御英邁(ごえいまい)ではいらせられても...
吉川英治 「私本太平記」
...英邁(えいまい)...
吉川英治 「新書太閤記」
...義仲公は時代の破壊者としては英邁(えいまい)な人でしたが...
吉川英治 「親鸞」
...武将としての英邁(えいまい)を養おうとするもあり...
吉川英治 「源頼朝」
...忠利は英邁(えいまい)だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...英邁(えいまい)な父の石舟斎とも違っていたし...
吉川英治 「宮本武蔵」
...生国は岩国と申すか」「御意にござります」「岩国の吉川(きっかわ)広家公は英邁(えいまい)の聞えが高い...
吉川英治 「宮本武蔵」
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