...傍(かたわら)なる苫屋の背戸に...
泉鏡花 「悪獣篇」
...幹には浦の苫屋(とまや)を透(すか)し...
泉鏡花 「婦系図」
...苫屋の中からは四つの眼が光っておりました...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...な女の顔がもう苫屋根の下にくっきりと見えた...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...絹糸のような雨が絶えず苫屋根の外にあった...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
......
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...苫屋 こっちは生え抜きの身内だい...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...(三蔵の家の戸を叩く)苫屋 (鼻をつまみ作り声をして)今晩は...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...苫屋 俺達だから...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...磯目 (苫屋に)お前...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...助ットに来た下総の住人苫屋の半太郎だ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...苫屋 あの野郎に出合いていものだ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...苫屋 時の野郎を知ってるのか...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...(一人の博徒を捉えて苫屋に叩きつける)大野木 野郎...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...(歩く)苫屋は坐った儘...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...備えつけの二艘の艀舟(はしけ)は苫屋根(とまやね)の両がわに縛りつけられたままになっている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...年経つる苫屋(とまや)も荒れてうき波の帰る方にや身をたぐへましこれは実感そのまま書いただけの歌であるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今まで木影(こかげ)に隠れたる苫屋の燈(ともしび)見えたり...
森鴎外 「うたかたの記」
便利!手書き漢字入力検索