...太い牢格子も苧殻(をがら)のやうに忽ち二つにへし折れてしまふ...
芥川龍之介 「僻見」
...苧環(をだまき)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...二 Paul Kransel 著、Dissertations, Berlin, 1902.三 陸羽――字は鴻漸、桑苧翁と号した...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...苧殻(おがら)のかわりに麦からで手軽に迎火(むかえび)を焚(た)いて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...苧(からむし)や麻のように繊維や筋がたくさんできる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...例の信者の女の切髪の綱も見たが、私は凡てが髪の毛かと思っていたに、多分は苧糸で、それに髪の毛が絡んでいるばかりであった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...髢(かもじ)の三品だ」「苧(お)と橙(だいだい)と笠と柿を売物にして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手を合せて泣いていたぜ」「苧(お)と襷(たすき)と髢(かもじ)をブラ下げて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのほかには日記には北林弥六という者苧商人雑掌と記されてある...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...細苧の長繩をひきだし...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...よく女が苧やいろんなくだらないものを入れる桶だの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...白苧布(しろあさぬの)三十疋...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...山姥の苧つくねという物を拾うことがたまにある...
柳田國男 「日本の伝説」
...おのおの一つかみずつの苧(お)を持ちよって...
柳田国男 「母の手毬歌」
...苧績み宿の夜そこでいよいよマハツブの話になるが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...ただ苧績(おう)み宿(やど)の睡気をおい払うためだけではなかったかもしれぬ...
柳田国男 「母の手毬歌」
...苧環(おだまき)一何者か?そこに見えている二...
吉川英治 「宮本武蔵」
...さながら苧環(おだまき)の旋(めぐ)るように見えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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