...苧殻(おがら)がまだ沢山あるのを...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...網苧の山里の立場(たてば)茶屋に猪嚇(ししおど)しの鉄砲が用意してあるほどなら...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...生目(なまめ)とまりし苧垂(むしたれ)の裾(すそ)うちはへて...
薄田淳介 「白羊宮」
...苧(からむし)や麻のように繊維や筋がたくさんできる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あたりには白苧(しらそ)が干してある...
長塚節 「鉛筆日抄」
...うみ苧なす長き夜すらは...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...(鹽原之山中蛤の化石を産す故に結末之に及ぶ)うみ苧集(一)二月二十五日筑波山に登りて夫婦餅を詠ずる歌并反歌狹衣の小筑波嶺ろは...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...うみ苧集(三)白帆かぎろひの夕さりくれば...
長塚節 「長塚節歌集 上」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...髢(かもじ)の三品だ」「苧(を)と橙(だい/\)と笠と柿を賣物にして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...右の方にブラ下げたのは苧(を)だよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――上の絲は苧や橙(だい/\)の術(て)でおと讀ませるに決つてゐる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この苧の関務をばやはり斎藤氏の一族が取り扱っておったものと見えるが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...苧の課役の一件である...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...苧商人から山門に対する苦情の出たことがある...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...それこそ鉈(なた)の力を苧売(おがら)で防ぐ有様(ありさま)であつた...
三島霜川 「平民の娘」
...山姥の苧つくねという物を拾うことがたまにある...
柳田國男 「日本の伝説」
...雀は機(はた)ごしらえをしていた苧(おがせ)を首にかけたまま...
柳田国男 「母の手毬歌」
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