...人生は苦界だと思うことがある...
...彼は苦界の中から這い上がった成功者だ...
...苦界にあっても諦めない心が大切だ...
...宗教的には、この世は苦界という考えがある...
...苦界を乗り越えるために、メンタル面でもしっかりとした対策を考えることが大切だ...
...」「御免なさいよ、苦界だわ...
泉鏡花 「婦系図」
...苦界(くがい)が抜けられますように...
泉鏡花 「婦系図」
...渠等の不斷の生活が所謂(いはゆる)苦界で...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...自己の苦界に密接して來た戀をばかりその場の實質ある糧(かて)にする...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...現世(うつしよ)を涯(かぎり)も知らぬ苦界(くがい)よと...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...朋輩女郎の話で無ければ『二食(じき)に鹿尾菜(ひじき)』といつたやうな所謂苦界の勤めの悲しい囘想談である...
高濱虚子 「俳諧師」
...自分は苦界からやっと足が洗えたって……あけすけに言うとこも...
高見順 「いやな感じ」
...句会が苦界になつた次第である...
種田山頭火 「旅日記」
...娘を苦界に沈めたことを哀れむと共に...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...三階こちゃ苦界益満は...
直木三十五 「南国太平記」
...苦界(くがい)十年親のために身を売りたる遊女が絵姿(えすがた)はわれを泣かしむ...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...さらばといってどうして今更お園をば二度と憂き川竹(かわたけ)の苦界(くがい)へ沈(しずめ)られよう...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...慣れぬ苦界(くがい)の勤めからこの世を捨てる気になったのでございましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...苦界(くがい)に沈む女の身が一人救われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...ともかくこの苦界からぬけださせるようにしていただきたいと書き...
久生十蘭 「無月物語」
...実在の苦境(くぎょう)の外に文三が別に妄念(もうねん)から一苦界(くがい)を産み出して...
二葉亭四迷 「浮雲」
...心臓罪障のため不浄で重量が合わぬ時はその屍アームメットに啖われその魂苦界に堕つとした(マスベロ『開化の暁(ゼ・ドーン・オヴ・シヴィリゼーション)』一九一頁...
南方熊楠 「十二支考」
...私たちを経済的苦界から救い起すものはないであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
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