...人生には苦患がつきものだ...
...苦患に耐えられる強さを持たなければならない...
...神仏の加護があれば、苦患も乗り越えられる...
...苦患を抱えた人々を助けるために、ボランティア活動を始めた...
...昔話には必ず苦患が乗り越えられるような結末がある...
...本妻と下女(げぢよ)が修羅(しゆら)の苦患(くげん)をたすけんと御出家(ごしゆつけ)がたの金儲(かねまう)けとなりけるとなり...
芥川龍之介 「案頭の書」
...一切の苦患(くげん)に堪へて...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...死者の霊を巫女に憑(かか)らせて苦患(くげん)を語らしめたものと共通しているが...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...阿鼻の苦患(くげん)を嘗(な)めさせるであらうぞ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いずれも釣(つる)しんぼうの苦患(くげん)を今に脱せぬ貌付(かおつき)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...そういう人間の苦患の上には...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...何だかこのごろでは蛇の生殺しにされているかのごとき自分の姿を姿見に映して見ているところのようで毎晩々々師匠のお供をしてでかけていくことが譬えようもない苦患(くげん)のものとなってきた...
正岡容 「小説 圓朝」
...魂といふものはこの牢屋に這入つて居る故に絶えず苦患を受ける...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...やがてこの世の苦患(くげん)からのがれられようとか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...現在の苦患に対するあのような我慢と・未来の不吉な事変に対するあのように深い無頓着とを・与えるのではなかろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...重い苦患(くげん)に身悶(みもだ)えて...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...苦患は次の苦患を生みかさね...
吉川英治 「大岡越前」
...苦患(くげん)の闇をみつめておるがよい」憎念の語気するどく云い捨てるが早いか...
吉川英治 「剣難女難」
...ただ民の苦患(くげん)をすくわんがためです...
吉川英治 「三国志」
...苦患(くげん)を生きてゆかねばならぬ親こそ...
吉川英治 「私本太平記」
...生きる苦患(くげん)も薄らいでくる...
吉川英治 「私本太平記」
...――ましてや人間の苦患(くげん)に対しては絶対な慈悲をもって接しなければならない...
吉川英治 「親鸞」
...苦患の最後の一滴まで嘗め尽くす...
和辻哲郎 「ベエトォフェンの面」
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