...空中飛行船の發明に苦心する...
石川啄木 「葬列」
...いかにしてその信頼に酬ゆべきかと常に種々苦心するところである...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...われわれの寝床についていかに多く苦心することか! 寝床はわれわれの夜着であり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...苦心することの恐れ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なりたけ気がねをさせまいと苦心するらしい砕けた言葉づかいになり...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...材の取り難きに苦心する...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんなことまで苦心するようになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...このくらい明瞭な事を分らずにかくまで苦心するかと思うと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...髪を引きむしってしきりに焦慮苦心する様子は...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ただ一方に苦心するのみにして...
福沢諭吉 「日本男子論」
...ややもすれば眠食を廃して苦心する研究に大妨碍(ぼうがい)を加うる和歌山県の官公吏を戒飭(かいちょく)して...
南方熊楠 「十二支考」
...(笑い声は小説家が苦心するところです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ただ一概に子供らしくておとなしい妻を持った男はだれでもよく仕込むことに苦心するものです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...隠れていることの知れないようにとずいぶん苦心する様子です...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...秘密をうかがわれまいと苦心する香の優劣を勝負にしようと言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その引きよせんとする人その愛せられんと思う人々にその生活のあらゆる裏面をばかくさんと苦心するなれ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分のペンネームを附けるよりもモットモット苦心するものである...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...讀者のもつてゐる現實な動きの中に愬へようと苦心するからである...
吉川英治 「折々の記」
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