...彼女は苦労性で、仕事も家事も一生懸命やっている...
...あの人は苦労性で、小さなことでも気になってしょっちゅう不安そうだ...
...私は苦労性だから、失敗することを恐れすぎて新しいことに挑戦できない...
...あの人は苦労性だから、いつも過剰に働いてしまうんだよ...
...彼は苦労性で、いつも自分で何でもやらなければ気が済まないみたいだ...
...……ほゝゝゝあなたの苦労性ったらない」木村は取りつく島を見失って...
有島武郎 「或る女」
...射撃指揮を中隊長に回収せるは苦労性なる日本人の特性を表わす一例なり...
石原莞爾 「戦争史大観」
...これ等はただ苦労性の人々の臆説(おくせつ)にすぎないのである...
海野十三 「白蛇の死」
...そういう風におしずはとかく粋(すい)をきかせて先ばしりをするくせがあるのでござりまして元来が苦労性なのでござりましょうか若い時分から取りもちの上手な老妓(ろうぎ)のようなところがあったのでござりますが考えてみればお遊さんに身も心もささげるために生れて来たような女でござりましてわたしは姉さんの世話をやかせてもらうのがこの世の中でいちばんたのしい...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...苦労性の私は心配しないではゐられない...
種田山頭火 「其中日記」
...苦労性の均平は、どんな気分のくさくさする時でも、そこに明るい気持の持ち方を発見するのであった...
徳田秋声 「縮図」
...寸時もお雪のような心持ではいられない苦労性の自分が...
徳田秋声 「爛」
...しかし君の苦労性な弱気さにぼくは腹がたってくる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...所でラヴェルなんてバッハが見たら苦労性なデコラトゥールだ...
中原中也 「音楽と世態」
...そこで苦労性の客なら...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...あの人も苦労性だから...
広津柳浪 「今戸心中」
...以前から父想(ちゝおも)ひの苦労性であつたので...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...私は世俗的な意味で苦労性ではないのだけれど...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おばさんが苦労性の青い顔で「昇や...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...これは苦労性の人の態度である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そちは余程、苦労性よな...
吉川英治 「私本太平記」
...苦労性な母者人はすぐ...
吉川英治 「新書太閤記」
...それでなくても餓死(がし)するにきまっている)苦労性な生れつきか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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