...苦もなく岸へひきよせて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...このゆゑに彼輩は何の苦もなく善行をなし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...しかるに、芸術の存在では、何の苦もなく、一挙に、そこに到達するのである...
中井正一 「美学入門」
...五町や十町の開墾は苦もなくできます...
中里介山 「大菩薩峠」
...苦もなく滑(すべ)つて行(い)つては...
夏目漱石 「それから」
...突つかひ棒は苦もなく取れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...苦もなく恐れ入ってしまいましたよ」「死骸の懐ろから抜いたんだろう」「その通り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ガタガタやれば外から苦もなく開くのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外から何の苦もなく開け...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...苦もなく忍び込んだ巨盜冠兵衞を生捕りにし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...苦もなく切れてしまつたのだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さながら一匹の巨大なる蜘蛛が、塔の上の五輪に伝って頂上の屋根から庇へ下へと長々と垂れた一本の綱を伝わって、何んの苦もなく、スルスルと下へ降りているではありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なんの苦もなくはじめて入っていったことは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...大した苦もなく全体をもとのとおりに積み直した...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...苦もなく龍巻村へ行き着けるであろうと悦んだ...
牧野信一 「ゼーロン」
...目ぼしい師匠に従いているものは師匠とともに苦もなく加入してしまっていたけれど...
正岡容 「寄席」
...目と目を見合せて、あっけにとられているのを、「まあ、まあ、細かい勘定なしということで、あまったらあなた方で、一杯飲んでいただくし、不足だったら、その分だけは太夫元にまけてもらうという都合に」まるで子供あしらいにして、苦もなく、五、六本の長脇差(ながどす)をさやに納めさせた上、門外漢である風来の老旅人が、小屋の持主の代表者を、あべこべに小屋から追い出してしまったのは何といっても手際なものです...
吉川英治 「江戸三国志」
...幸いに浅い淵(ふち)に近かったので苦もなく救われたのであろう...
吉川英治 「親鸞」
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