...ビールに苦い味を与えるために不正直な醸造者はホップの代わりにカシアとニガヨモギ(wormwood)を使った...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...苦い顔をして坐つてゐました...
芥川龍之介 「河童」
...苦い顔をしずにはいられなかった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...」ここまで話して来て、佐渡守は、今更のように、苦い顔をした...
芥川龍之介 「忠義」
...併し彼はこの矛盾を意識しながらも、猶強ひられたる自己肯定の、苦い、甘い、落付かない氣分の中に低徊することを禁じ得なかつたのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...」と苦い顔を渋くした...
泉鏡花 「歌行燈」
...私はその苦い経験をまた繰返さねばならない...
伊藤野枝 「人間と云ふ意識」
...苦い顔で腕組みしていた陸奥が痩躯を起した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...われを見て苦い顔する蛙かなといってね...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...下劣の極だ」と先生がたちまち苦い顔をした...
夏目漱石 「三四郎」
...不安そうに苦い顔をしていた彼が...
夏目漱石 「道草」
...憎いじゃないか」銭形平次は苦い顔をしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「ひどく苦い――舌がピリピリするが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...苦い顔をして机の前に坐り始めた...
牧野信一 「蝉」
...百合や蜜柑の皮の苦いのがあって五味になる...
村井弦斎 「食道楽」
...「おれは部屋住の苦いおもいを経験した」「存じております」「ひやめしの味も知っておる」と兵部は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...御退出になりましたか見て参れとの御諚で……」二人は苦い顔を見合わせた...
夢野久作 「名君忠之」
...何進は苦い顔して...
吉川英治 「三国志」
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