...同時にこのプライドの緊張を苦々しいと思つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...私はよくこの苦々しい悒鬱を知っている...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...これは違った」苦々しい面(かお)をしていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...やはりその苦々しい思いで...
中里介山 「大菩薩峠」
...苦々しい思いに堪えられないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんな剣呑(けんのん)な思いまでして借りる必要もあるまいからね」健三は苦々しいうちにも滑稽(こっけい)を感じた...
夏目漱石 「道草」
...私もお絹さんの出歩きを苦々しいとは思いましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...苦々しいとは思ひながらも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お染はどんなに苦々しい心持で見てゐたことでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎にも苦々しい限りです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかにも苦々しいと言った調子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...暗く苦々しいものであつた...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...苦々しい夢に襲はれて眼を醒すと頭の底がビン/\と痛み始めてゐた...
牧野信一 「池のまはり」
...ハガキ一本の礼状をも送り来ない人があったのはまことに苦々しい次第だ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...あまりに苦々しい態度だと譏(そし)る女たちもあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...参った」と彼は苦々しい顔で袴の土を払っている...
吉川英治 「剣難女難」
...大円房の面には苦々しい色が隠されなかった...
吉川英治 「剣難女難」
...勝家は苦々しい容子である...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索