...この町に帰省中のHと言う友だちやNさんと言う宿の若主人ともう一度浜へ出かけて行った...
芥川龍之介 「海のほとり」
...一軒置いて隣りの小間物屋では書物類もわづか賣つてゐて、ある日私は、そこで婦人雜誌の口繪などを見てゐたが、そのうちの一枚で黄色い人魚の水彩畫が欲しくてならず、盜まうと考へて靜かに雜誌から切り離してゐたら、そこの若主人に、治(をさ)こ、治(をさ)こ、と見とがめられ、その雜誌を音高く店の疊に投げつけて家まで飛んではしつて來たことがあつたけれど、さういふやりそこなひもまた私をひどく眠らせなかつた...
太宰治 「思ひ出」
...若主人の背(せなか)を...
徳田秋声 「あらくれ」
...若主人の方はわきから見ていた...
豊島与志雄 「紫の壜」
...上州屋の若主人佐吉...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...よくお出で下さいました」若主人...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お相手は?」「町内の升田屋(ますだや)の隠居と、中屋の若主人、お二人とも夜が明けてからお帰りになったのですから、お聴きになれば解ります」これほど立派な現場不在証明(アリバイ)はあるでしょうか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「出雲屋の若主人殺しの下手人は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若主人の祐吉を強請(ゆす)っていたことが判ったんで」「フーム...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――若主人が弥惣と相棒になって土蔵の八千両を夜更けに見に行くはずはない」「弥惣に脅(おど)かされて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...滅多に持出しません」若主人の藤吉は答へました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この上もない一国者(いっこくもの)でしたから」老番頭と道楽者の若主人との関係が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうしろといふのだ」「若主人が歸つて來るまで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若主人の忠之助さんと御内儀のお俊(しゆん)さんが」「どうしたといふのだ」番頭の徳三郎は物も言へないほどあわてて居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若主人の忠之助さんは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お蔵前札差の若主人として...
野村胡堂 「猟色の果」
...若主人の動作が止まったまま動かなくなったので八重はふり仰いで見た...
山本周五郎 「日本婦道記」
...自分がまだ茶わん屋の若主人と立てられていた時代...
吉川英治 「新書太閤記」
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