...それが若しや解職願ではあるまいかと思はれた...
石川啄木 「足跡」
...三枚……若しや輕蔑したと思はれはせぬかと...
石川啄木 「鳥影」
...今の言葉を若しやお世辭とでも取られたかと思つたのだらう...
石川啄木 「鳥影」
...若しや「あいつ」ではないかと...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...若しや彼女は已に怪物の為に恐ろしい目に合ったのではあるまいか...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...「若しや」と思うと...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...若しやそこに、ルパンの例の虚栄心たっぷりの署名がしてないかと思ったのですから」「それで、その署名があったのですか」「管理者は暫くすると電話口へ帰って来ましたが、まるで声が変っているのです...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...「若しや、あれは、賊が文代さんを殺して、巧に人形に見せかけたものではあるまいか」小林少年は、悪夢にうなされているような気がした...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...若しや丈五郎の解釈が図に当って...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...そして、この好人物らしい老人が、若しや不幸な、慘酷な運命の渦卷の中に呻いてゐる故國から心を破られ、住む家を追はれて寂しく流浪して來た不幸な人達の一人ではないかと思つた時、自分の心なき問の詞を悔いずにはゐられなかつた...
南部修太郎 「霧の夜に」
...若しやと思つて覗いて見ると伯父さんが――」お杉はゴクリと固唾(かたづ)を呑んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若しや――それは自分の母親か...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...若しや何か決まつたことを...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...若しや玄吉といふのが私の片影ではないかといふ気がしたのでAに訊ねたら...
牧野信一 「蔭ひなた」
...若しや叔父様が兄様にそんなことを告げたのではなからうか? ……不図あたしは...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...」「御身は若しや...
牧野信一 「〔モダン紳士十誡〕」
...若しやのことでもあつて見ろな...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...若しやと思って女を呼んで...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
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