...若い衆は代り/\病氣をする...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...煤だらけな顔をした耄碌頭巾の好い若い衆が気が抜けたように茫然(ぼんやり)立っていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...丁稚(でっち)らしき身なりの若い衆二人...
太宰治 「新釈諸国噺」
...九の若い衆が何人も何人も泳ぎまわっている...
谷譲次 「踊る地平線」
...教会の若い衆が長老の権威に反発して...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...若い衆さんもここへおいでなさいましよ」快く席を譲ってくれました...
中里介山 「大菩薩峠」
...何時の間に誰が教唆したか所謂小若い衆と稱する兼次等の仲間が其家に惡戲をはじめた...
長塚節 「芋掘り」
...娘と千菜物(せんざいもの)は其村の若い衆のものだといふ諺が古くから村には傳つて居る...
長塚節 「芋掘り」
...温泉(ゆ)へ来て村へ帰る若い衆(しゅ)かも知れない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...正体を現わして居るのか」「町内の若い衆と一と口に言ってしまえばそれまでですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」芝居茶屋の若い衆――といっても...
長谷川時雨 「神田附木店」
...若い衆であったお店(たな)の人甚兵衛さんが思いついて夫婦になり...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...若い衆が灯火をつけながら教えてくれた...
林芙美子 「貸家探し」
...これは、この調子で行けば、小林の飯場は和気靄々として、若い衆の足も止まり、楽しみもあり、各々の若い衆が、故郷に残して来た苦(にが)い、肉親の境遇も、幾分ぼやけ得たであろう...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...玉井組の若い衆(し)が...
火野葦平 「花と龍」
...若い衆たちは若い衆たちで……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...若い衆たちはすぐに帰ってゆきました」とおまさは云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...若い衆セルゲイの赤シャツがおりてくる...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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