...角の王手だ」若い衆は...
直木三十五 「南国太平記」
...村の若い衆を大勢たのんで叩き殺してしまいます」「そんなことをするとかえってよろしくない...
中里介山 「大菩薩峠」
...「天誅組というのは、このごろ流行(はや)り出した悪い貼紙(はりがみ)で、疱瘡神(ほうそうがみ)よりもっと剣呑(けんのん)な流行神(はやりがみ)だ」「そんな剣呑な流行神を平気で眺めている奴の気が知れねえ」見物はまたドッと笑い出して、「うむ、全く気が知れねえ、若い衆、お前なんとかひとつ、その流行神を始末してみねえな、人助けになるぜ」「ばかにするない」米友が眼をクルクルして群集を見廻した、その面(かお)つきと身体(からだ)を見て群集はやはり笑わずにはいられません...
中里介山 「大菩薩峠」
...「わたしはここにいる若い衆さんに...
中里介山 「大菩薩峠」
...「どう致しまして」そこで旅人は、煙草をくゆらして、お別れをしようとしたが、また何か思いついたもののように、「若い衆さん、お気をつけなさいましよ、やがて霧が捲いて来ますぜ」「え、霧が……こんな雨上りの月夜にですか?」「そうですよ、町の真中でさえ霧に捲かれると、方角を間違えますからな、ことに山路で霧に捲かれては、いくら慣れておいでなすっても、困ることがありますからね」「そうですかねえ」駕籠屋は、いよいよ解(げ)せぬ色で、その忠告を聞き流していたが、なあーに、こんな雨上りの月夜に、そう急に霧が捲くことがあるものかと、たかをくくってそれにはあえて驚きもしなかったが、やがて、「あッ!」と驚かされたのは、いま立去った旅人の挙動です...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのうち、むっくりと宇治山田の米友が跳ね起きたのは、その癇癪(かんしゃく)が破裂したのではありません、当然聞くべき人の声をその中で聞いたから、いきなり飛び上って道しるべの上へ突立って見ると、この時、道庵先生が屋台の上へかじりついて、「さあ退(ど)いた、若い衆、いよいよこの親爺(おやじ)に一つ踊らしてくんな、この親爺の踊りっぷりを一つ見てくんな」若い者のすることが見ていられなくなったと見えて、道庵先生はダンジリに飛びあがって、自ら馬鹿面踊(ばかめんおど)りの模範を示そうというところでありましたから、米友が、じっとしてはいられません...
中里介山 「大菩薩峠」
...うちの印のついた合羽(かっぱ)を着て行くといい」こう言っておかみさんが若い衆――とは言うけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...以前奉公して居た頃も稀には若い衆に跟いて夜遊びに出ることもあった...
長塚節 「太十と其犬」
...若い衆とでもくれえそべえて居やがるんだんべ...
長塚節 「月見の夕」
...若い衆達から猥(わい)なこと囁かれるのをよいことに若い衆達はミサの後...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...奉公人や若い衆の食ひ荒した味噌汁を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ちゅう二人の若い衆(し)が居るそうなが...
火野葦平 「花と龍」
...三崎の若い衆(し)も出て来て...
火野葦平 「花と龍」
...若い衆が美しい娘にするやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...一機が一機を追うように「盛にやっている」(これは角の果物やの若い衆の表現...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...若い衆が笛を吹いて通る...
柳田国男 「雪国の春」
...暗いうちに風呂番の若い衆が鉋屑に火を付けますと...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...佐兵衛を初め店の若い衆たちは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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