...」と言いながら、鼻赤の若い衆は、覗(のぞ)いた顔を外に曲げる...
泉鏡花 「歌行燈」
...若い衆は代り/\病氣をする...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...一人の若い衆は起きられないと云ふ...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...このあたりの海には、な、昔からいろいろな不思議なさかながいまして、若い衆たちには、わからねえ事だ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...銀子のためには玉稼(ぎょくかせ)ぎに打ってつけの若い衆で...
徳田秋声 「縮図」
...泥棒なら、捕まえて袋叩きにしてもよかったし、巾着切なら、掏られた奴が、虫の好く奴か、好かん奴かによって、追っかけて、取戻してやってもいい、と、若い衆は、考えていた...
直木三十五 「南国太平記」
...若い衆さん、お前だって長い一生には、いつそんなものを見せられねえとも限らねえのだから、心得のために覚えておきなよ、引廻しになっても、ならなくても、いよいよこの首が浅右衛門さんあたりの手で、血溜りへ落ちてしまったと思いなさい、そこで非人がその首を引上げて、手桶の水で洗いまさあ、洗って一通りの手当をしてから、俵の中へ包むんだね、この首をさ、そうすると獄門検使というのと、町方年寄とか、村方年寄とかいうのと、同心とが出て来てその首を受取る、その首の俵へ青竹をさし込んで、二人の非人がお仕置場へ持って行って、獄門にかけるという段取りだが、この首が……」七兵衛はさながら、自分のこの首が、明日の朝は獄門台にでも上るものかのように、自分の手で、首筋をぴたぴたとたたきながら、「その獄門台というやつが、あんまり有難くねえやつだが、栂(つが)でこしらえて、長さが二間の二つ切り一本、高さは六尺、そのうち二尺五寸は根になりまさあ、横板の長さが四尺に厚さが一寸、それを柱一本につき五挺(ちょう)ずつ、つまり、十本のかすがいで足にくっつけ、その真中に二本の釘を押立(おった)てて、その下を土で固め、それへ人間の首をつき刺して、そうして、梟物(さらしもの)が出来あがるんだよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...数名の若い衆たちが...
中村地平 「南方郵信」
...誰を見ても手頃な若い衆(しゅ)とさえ鑑定すれば...
夏目漱石 「坑夫」
......
野口雨情 「沙上の夢」
...吾妻屋の若い衆でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」芝居茶屋の若い衆――といっても...
長谷川時雨 「神田附木店」
...若い衆が灯火をつけながら教えてくれた...
林芙美子 「貸家探し」
...麺麭(パン)屋の若い衆と肉屋の娘...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...それから段々と若い衆親爺たちの...
柳田國男 「兒童語彙解説」
...若い衆の髷を結う...
山本笑月 「明治世相百話」
...自他平等即身成仏……南無南無南無……」そうした念仏の中に一人の若い衆じみた頬冠りの男が...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...吉野様からお内緒へも若い衆へも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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