...魚河岸(うおがし)あたりの若い衆は五本も六本も団扇を貰(もら)って行ったそうである...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...それは間へ人が立つて兎に角若い衆へ謝罪つてどうか惡戲はしないでくれと年嵩の二三人に頼んだからである...
長塚節 「芋掘り」
...「六尺棒を若い衆の股の間に投げ込んだ手際じゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...猛烈な達引(たてひき)と鞘当(さやあて)の中に、駒次郎が次第に頭を擡(もた)げ、町内の若い衆も、勝蔵も排斥して、お勢の愛を一人占めにして行く様子でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「番頭さん、あの三千兩は、此處を持ち出す時は、確(たし)かに箱の中にあつたに相違あるまいね」「それはもう親分さん、主人と私が四つの眼で見たことですから――」「それぢや、一昨日(をとゝひ)の晩、店の者か、通ひの若い衆で、外へ泊つた者はないだらうか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二十四五のこれは良い若い衆です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「若い衆」平次は木戸番の種吉の後ろから聲を掛けました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...友田の若い衆(し)になったとかい?」「いつも...
火野葦平 「花と龍」
...ひよつと若い衆連に取つて食はれるやうなことのないやうにと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...お前はそねえな素晴らしい若い衆に恥いかかしただ?」「この態(ざま)あ見てくんな...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...若い衆はこうべらべら饒舌り立てた...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...「町内の若い衆」にある...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...その僅かな明りの間を、村の若い衆や、山から行った一人者が、娘合い手にからかいながらざわついていた...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...一機が一機を追うように「盛にやっている」(これは角の果物やの若い衆の表現...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...やはり石地蔵は若い衆にかつがれて...
柳田國男 「日本の伝説」
...土地の老人や若い衆たちは...
吉川英治 「新書太閤記」
...若い衆たちに、両の手をねじ上げられて、地へ顔をこすりつけられている伊織は、そのわずかな間も、苦しがって、「離せっ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...斜向いのカゴ虎の若い衆が...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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