...ブリヂット 若い衆たちが何かスポーツをやってるのだろう...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「カスリイン・ニ・フウリハン(一幕)」
...」と言いながら、鼻赤の若い衆は、覗(のぞ)いた顔を外に曲げる...
泉鏡花 「歌行燈」
...このあたりの海には、な、昔からいろいろな不思議なさかながいまして、若い衆たちには、わからねえ事だ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...切り立ての手拭を顋(あご)の下でチョッキリ結びの若い衆が...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「おい、若い衆、小せえの、何をするんだい」慌(あわ)てて留めたのは老人...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのうち、むっくりと宇治山田の米友が跳ね起きたのは、その癇癪(かんしゃく)が破裂したのではありません、当然聞くべき人の声をその中で聞いたから、いきなり飛び上って道しるべの上へ突立って見ると、この時、道庵先生が屋台の上へかじりついて、「さあ退(ど)いた、若い衆、いよいよこの親爺(おやじ)に一つ踊らしてくんな、この親爺の踊りっぷりを一つ見てくんな」若い者のすることが見ていられなくなったと見えて、道庵先生はダンジリに飛びあがって、自ら馬鹿面踊(ばかめんおど)りの模範を示そうというところでありましたから、米友が、じっとしてはいられません...
中里介山 「大菩薩峠」
...うちの印のついた合羽(かっぱ)を着て行くといい」こう言っておかみさんが若い衆――とは言うけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...甚兵衛君の隣りには初(はつ)さんという二十四五の若い衆(しゅ)が坐っているが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...後棒の若い衆は思わず跳ね飛ばされて尻餅をつくと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...駕籠か若い衆に何か変ったことがなかったか」「そう言えば一つありましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...飯場の若い衆たちは...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...何しろ気立てのいい床屋の若い衆なんでして...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...平尾組の若い衆(し)かね?」平尾角助は返答に窮して...
火野葦平 「花と龍」
...そこへイオリン弾きをつれた若い衆連が不意に押しかけて来ると同時に――どつといふ叫び声があがつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...――若い衆さん――」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...一九こちらは、広海屋いろは庫の、どん尻の、河岸沿いの一棟の二階に投げ上げられた、長崎屋三郎兵衛――「これ、若い衆、約束の、酒は持って来ぬか? 茶はどうじゃ? 咽喉がひりつく...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...若い衆が辻の広場へ持ち出して...
柳田國男 「日本の伝説」
...若い衆の居る山は」渓ばたに出て一里ほども来て...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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