...病気療養のために上京した年若い夫婦がそのまま東京に止まるさえ不都合というべきに...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...二人の子供を連れた若い夫婦者がいて...
高見順 「いやな感じ」
...こう云う家に若い夫婦が女中も置かずに住まっていれば...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...』などと若い夫婦も言つた...
田山花袋 「歸國」
...それがこっちの裏口と向い合っている真中の一軒へ入って来た若い夫婦であった...
徳田秋声 「黴」
...若い夫婦の遊山舟(ゆさんぶね)も一つ二つ見えた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...若い夫婦が二見ヶ浦のあたりを行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...あのなかに若い夫婦も交ってるのであろう...
夏目漱石 「野分」
...若い夫婦間に起った波瀾(はらん)の消長はこれでようやく尽きた...
夏目漱石 「明暗」
...若い夫婦づれや、學生の一組や、子供をつれた母親やが、あちこちの卓に坐つて、彼等自身の家庭のことや、生活のことやを話して居た...
萩原朔太郎 「宿命」
...男の方が四ツ竹とかいうのを鳴らして歩いてる若い夫婦者が...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...カッタコト音がするのは若い夫婦の箪笥の菅だよ」[64]「まあ! あの人は面白いわね」ヴォーケ夫人がクチュール夫人に言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...それはたちまち若い夫婦に決定的な打撃を与えた...
堀辰雄 「花を持てる女」
...この手紙文の数行に若い夫婦の幸せがかかっていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...深良(ふから)屋敷の若い夫婦は...
夢野久作 「巡査辞職」
...黙祷をささげている若い夫婦の農衣姿の慎しやかな美しさに...
横光利一 「夜の靴」
...平生は河野時宗さんと云ふ若い夫婦が番をしてゐるだけで...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...この一組の若い夫婦(めおと)を心から祝福した...
吉川英治 「親鸞」
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