...時には二十八といふ齢に似合はぬ若々しい挙動(そぶり)も見せる...
石川啄木 「鳥影」
...「若々しい北海道! 活動の好時期!」かう云ふ考へを思ひ浮べると...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...女史は齢(とし)にも似合はず、若々しい作りで、嫁入前の娘のやうに胸の辺(あたり)に金鎖(きんくさり)や金時計をちらちらさせてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...無雑作に束ねた若々しい髪...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...この若々しい老尼の頭に魔がさしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...縛つた娘の若々しい肉を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お春さんと言つたね」「ハイ」それは若々しい町女房でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...年よりは若々しい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...名記者千種十次郎の若々しい紅顔を仰ぎました...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...――呼んで来ましょう」警官の一人は間もなく十八九の若々しい書生を一人つれて来ました...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...若々しい力を潜め...
原民喜 「火の唇」
...その若々しい身体をぐっとのばしたとき...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...キッチリと肉のしまった五尺四寸の若々しい肉体が...
久生十蘭 「キャラコさん」
...いかにも若々しい作品で...
堀辰雄 「Ein Zwei Drei」
...若々しい希望に満ちた大望から...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...今夜はこちらで泊まるといって若々しい屈託のない話をしながら寝てしまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...三条の宮様は母とも思われぬ若々しいお気持ちの方ではありましても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼女はいつもの若々しい體躯の樣子もすつかりなくしてしまひ...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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