...葉子は今度はなじるようにその若々しい上品な岡を見つめていた...
有島武郎 「或る女」
...その若々しい色白の顔は燃えるやうに充血して...
有島武郎 「骨」
...もう初世の若々しい姿が...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...あなたの云ふ若々しいものにやア...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...」「若々しい北海道!」この印象が再び義雄の胸に刻みを深くした...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これがその解決だったのか! あの若々しい...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...熱烈な若々しい露骨な調子で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その貞節な惑乱せる処女の心の底に燃えてる若々しい熱気に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まだ若々しい元気な男だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の若々しい短気な力は消費されたがっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...若々しい胸にたぎらせているのであった...
火野葦平 「花と龍」
...本当に若々しいなされ方でしたこと」と書いてやったら...
堀辰雄 「ほととぎす」
...立って歩く事が出来ない」見た様子の割に若々しい声でいった...
松本泰 「日蔭の街」
...それは異性の間に社会感情の間では若々しい芽である...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...十年前の若々しい無鐡砲な互いの生活と...
三好十郎 「肌の匂い」
...若々しいしかただと女房たちが言ってもよいという気におなりになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一条ではまだ前夜のまま宮が内蔵(くら)からお出にならないために、女房たちが、「こんなふうにいつまでもしておいでになりましては、若々しい、もののおわかりにならぬ方だという評判も立ちましょうから、平生のお座敷へお帰りになりまして、そちらでお心持ちを殿様の御了解なさいますようにお話しあそばせばよろしいではございませんか」と言うのを、もっともなことに宮もお思いになるのであるが、世間でこれからの御自身がお受けになる譏(そし)りもつらく、過去のあるころにその人に好意を持っておいでになった御自身をさえ恨めしく、そんなことから母君を失ったとお考えになると最もいとわしくて、この晩もお逢(あ)いにはならなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...サイタツマはあるいは単に若々しい春の草のことといい...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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