...原著の最後の改訂以来物理学天文学の方面における急速な進歩のために原著中の叙説に明らかに若干の修補を加えるか...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...……若様、これは大日本浪華(なにわ)の町人、大経師以春(だいきょうじいしゅん)の年若き女房、名だたる美女のおさん...
泉鏡花 「海神別荘」
...「うーん、今の若い者は、魂が腐っとる」といって、傍をふりむくと、呼びもしない分隊長フランクが立っていた...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...みんなが、まっさおになって、顔みあわせていますと、しばらくして、ほらあなの中から、その若い漁師が、ころがるように、とびだしてきました...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...「う……」若い水夫は...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...到底言ふ可くして行ふ可からざるの談なるに於てをや若し侯の中心の冀望を言はゞ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...目を閃(ひらめ)かして「若旦那っ...
直木三十五 「南国太平記」
...そうして自分は一度に二日分若(もし)くは二日分半を用いはじめます...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...カゴ町の若月紫蘭邸へ寄る...
林芙美子 「新版 放浪記」
...――若しそれを花と思へ...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...響若二十四五子唱一焉...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...出征する若い兵士とのりあわせ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...若い公達(きんだち)といいましても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...信忠はまだ二十幾歳という若大将である...
吉川英治 「黒田如水」
...この若いおあるじのためには...
吉川英治 「私本太平記」
...よく本願寺の若いお坊さんなどが社へ訪ねて来て議論をまくしたてる...
吉川英治 「親鸞の水脈」
...「まだそんなにお若いのか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自分が若かった時ある長老が言った...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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