...苛苛(いらいら)し...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...垣間見ぬ君が室内(へやぬち)明日(あす)来むと云いし其の日に待てど君姿は見ゑず我心苛苛(いらいら)しさに垣間見ぬ君が室内...
渡久山水鳴 「室内」
...徒(いたづら)にふえて行くのは苛苛(いらいら)と引き裂き捨てる原稿紙の屑(くづ)ばかりであつた...
「處女作の思ひ出」
...苛苛(いらいら)しい時を過した...
「處女作の思ひ出」
...あの苛苛した執念の焦燥が...
萩原朔太郎 「宿命」
...苛苛(いらいら)してゐた...
林芙美子 「浮雲」
...仕事と言つても何時も心で苛苛と煮え立つてゐながら...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...苛苛(いらいら)しい...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...私は刻刻に募る不快さに耐えられない苛苛しい気で...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...煮えるような苛苛しい気分になってゆくのであった...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...心は二重の意味で限りない怒りに叫んでいるように苛苛しくなった...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...つぎには悲しげな苛苛した貧しさをたたえていたのである...
室生犀星 「幻影の都市」
...女の見た男は非常に疲れていたし又甚(はなはだ)しい苛苛した表情で...
室生犀星 「香爐を盗む」
...私と同じい少年時代の悩ましい人懐こい苛苛しい情念や...
室生犀星 「抒情小曲集」
...氷のやうに冴(さ)えた細身の刄先(はさき)を苛苛(いらいら)とふだんに尖(とが)らす冷たさ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...みんなの神経は苛苛(いらいら)としてゐるけれど...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...みんなの神経は苛苛(いら/\)として居るけれど...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...いやが上にも苛苛させるやうに聴こえて来た...
吉井勇 「酔狂録」
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