...――路傍に好きな苅萱二三本見つけたので食卓の壺に活ける...
種田山頭火 「一草庵日記」
...きのふけふは苅萱の二三本...
種田山頭火 「一草庵日記」
...私はたしかにアルコールから解放された、ニコチンからも解放されつゝある、酒を飲まなくなり、煙草も喫はなくなつたら、さて此次は何をやめるか!山百合、山桔梗、撫子、苅萱、女郎花、萩、等等等、野は山はもう秋のよそほひをつけるに忙しい...
種田山頭火 「行乞記」
...山に野に、萩、桔梗、撫子、もう女郎花、苅萱、名もない草の花...
種田山頭火 「行乞記」
...素朴な壺に抛げこまれた苅萱のみだれ...
種田山頭火 「草と虫とそして」
...苅萱を手折つてきて活ける、苅萱は好きだ...
種田山頭火 「其中日記」
...苅萱を活ける、何の奇もないところが好きだ...
種田山頭火 「其中日記」
...道は暫く淺い溪の底を歩いて左右から蔽ひかかつた苅萱の間を迂囘しつゝ進んでゆく...
近松秋江 「箱根の山々」
...苅萱(かるかや)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...苅萱(かるかや)か...
中里介山 「大菩薩峠」
...苅萱道心(かるかやどうしん)の一節を語り出している...
中里介山 「大菩薩峠」
...哀婉(あいえん)たる苅萱道心(かるかやどうしん)の一節と来ているのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...墓と墓との間の丈なす尾花(おばな)苅萱(かるかや)の間から...
中里介山 「大菩薩峠」
...苅萱道心(かるかやどうしん)みたいに神妙にしておりますがね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...聞いてびっくり苅萱道心(かるかやどうしん)なら...
南方熊楠 「十二支考」
...これは一向頭に残っていないが苅萱も弁慶ももちろん団十郎で...
山本笑月 「明治世相百話」
...しかもそのような事態ではトテモ結婚式を挙げる訳に行くまいが……耶蘇(やそ)教の苅萱道心(かるかやどうしん)みたような事になりはしないか...
夢野久作 「近世快人伝」
...直ぐに福岡市大名町に在る赤煉瓦の天主教会へ代表二人で乗込んでこの今様苅萱道心問題を解消さすべく談判を試みる事になったが...
夢野久作 「近世快人伝」
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