...二人の間に優しい思ひが芽ぐみつつあるのではないかと思はれた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...そろそろと芽ぐみかけていた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...一つの小さい芽ぐみであつた...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...また若やぎの新青葉(にひあをば)枝に芽ぐみて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...そこにしてまた新しき「日」は芽ぐみ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...植物は芽ぐみ花咲き...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その他の木が池のまわりの松林のなかで芽ぐみはじめて風景に日の光りのような明るさをあたえ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...既に人生に芽ぐみつつあるところの新たなタイプを造り得るに先立って...
豊島与志雄 「性格を求む」
...種子の芽ぐみ卵の孵る温気にじっとりと汗ばんで...
豊島与志雄 「春の幻」
...本郷の妻恋坂の雨やどりで芽ぐみ...
中里介山 「大菩薩峠」
...岸の蘆(あし)が芽ぐみ始めると...
中島敦 「狐憑」
...ベートーヴェンの天才はその逆境のうちに芽ぐみ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ああこのわかやげる思ひこそは春日にとける雪のやうだやさしく芽ぐみしぜんに感ずるぬくみのやうだたのしくうれしくこころときめく性の躍動...
萩原朔太郎 「青猫」
...光を受けて芽ぐみ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...芽ぐみはじめた枝のなかに...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...江南の春は芽ぐみ...
吉川英治 「三国志」
...春の草々が芽ぐみ出すと...
吉川英治 「新書太閤記」
...大地のものにも芽ぐみ始めた日和(ひより)のいい朝だった...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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