...森には、緑の草の芽が、いっぱいにふいていました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...その陰に椴松(とどまつ)や蝦夷松(えぞまつ)の芽ばえが出る...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...しばらく中断状態にあった心神の恢復(かいふく)とともに芽出しはじめ...
徳田秋声 「縮図」
...若芽を余り伸びさしてはいけないというので...
豊島与志雄 「楠の話」
...代々の若々しい芽に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...調子は間違ひもなく客を迎へ乍ら眼はまだ庭に並べてある、情けない植木鉢に吸ひ付いて、その若い芽や、ふくらんで行く蕾(つぼみ)を享樂して居るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...神は貴族とエゴイストとを罰するために彼等の心から愛憐の芽生をぬき去つた...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...何とも当家の権威に係(かかわ)る」――(『古林の新芽』...
長谷川時雨 「九条武子」
...胚芽としてなりとも...
波多野精一 「時と永遠」
...すなわち球茎(きゅうけい)から芽が出て来る...
牧野富太郎 「植物知識」
...小さい柿の芽生えを...
宮本百合子 「現代史の蝶つがい」
...世を経て物語のおいおいに発芽しかつ成長してきた自然さをいく分なりとも感じ学ぶ手がかりがあるのである...
柳田国男 「雪国の春」
...発生した「芽」の他の一つだったわけである...
山本周五郎 「思い違い物語」
...ほとんどぜんぶの種子が芽生えたとみえ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...純な芽生えを忘れ残されていたのは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...土用芽といつて、春一度芽の萌えた樹木に、再び芽の萌え出すことがある...
若山牧水 「樹木とその葉」
...それは畑ともつかぬ山畑に一寸ばかりも萌え出て居る麥の芽を通してゞあつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...柳の芽が出始めて以来...
和辻哲郎 「京の四季」
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