...木の芽から畳の床(とこ)に至るまですべてのものが膨(ふく)らんで来た...
有島武郎 「或る女」
...そろそろと芽ぐみかけていた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...最も興味のあるのは我々現在の観念の萌芽が最古の最不完全な概念形式の中に既に認められることである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...硯友社の楽屋(劇雅堂緑芽画)が...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...芽を吹き出した柳ですな...
薄田泣菫 「茶話」
...その痕跡(こんせき)から代わりが芽を吹くという事もある...
寺田寅彦 「天災と国防」
...小篠(こざさ)の芽が...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...あらゆるまどはしの麦は芽を噴いてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...芽が出る時を待つといふやうな励ましまで述べて...
牧野信一 「蔭ひなた」
...このように南天は他に比する事の出来ないような心強い多くの芽を用意している事は面白い事実であるというべきだ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...双方におけるその願望の萌芽を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...放って置けばまた芽を出して来ます...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...草の芽は大さうおこつて「私...
村山籌子 「二階の窓までのびたチユーリツプ」
...芽割(めわ)れに白い縫糸を見せた小豆が一杯につまっていた...
室生犀星 「津の国人」
...地方に芽ざした聖い仕事の種子を積上げて...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...芽が出ようとも思はれぬ意外な辺が裂け出して...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...だがこれからは木の芽も食える...
吉川英治 「私本太平記」
...そろそろ自壊作用の芽をふきだしていた...
吉川英治 「親鸞」
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