...これを客に提出するための配合を考へるのも芸術的な悦びを味はさせるものかと力説したのである...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...そう考えると芸術家ぐらい非芸術的な...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...その方がまだしも「芸術的な退屈」さである...
寺田寅彦 「雑記帳より(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...政治的なものと芸術的なものとが対立するわけである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...芸術的な濡いと余韻とを作品に保たせたかったのである...
豊島与志雄 「小説集「聖女人像」後記」
...新たに構成されはじめる芸術的な生きた二次元性である...
中井正一 「生きている空間」
...「これら衣裳の色彩によつて見るに日本の婦人は欧洲人が鮮明単一なる色を欲するとは全く異りて遥(はるか)に芸術的なる天然物そのままの色彩を好むものといふべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...芸術的な意図は全然ない本であるが...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...音楽的教養の高い人を飽かせないだけの美しさと純粋に芸術的な良さを持っている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...かの幕末の志士等が作った非芸術的な慷慨(こうがい)詩でも...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...芸術的なタレントであるといふ重要な結論に到達する...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...「芸術的なるもの」は...
平林初之輔 「文学の本質について(二)」
...芸術的な匂いもまた...
正岡容 「我が圓朝研究」
...正にこれが芸術的なのかもしれないね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...たのしく愛と芸術的な空気にみちたトーマス・マンの家庭に育って...
宮本百合子 「明日の知性」
...芸術的な表現の力が...
宮本百合子 「歌集『集団行進』に寄せて」
...驚くばかり芸術的な名作である...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
...それらの彫刻の持つ芸術的な力は我々の心を強く打ち...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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