...それだけ日本人は芸術的なのかも知れぬ...
芥川龍之介 「雑筆」
...芸術的な高級演劇がさっぱり商売にならないで芸術などは相手にしない演劇会社社長の打つ甘い新派劇などが満員をつづけるのが不思議でなくなるようである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...また一つには当時他に類のなかったオリジナルでフレッシな雑誌の体裁を創成するということに対する純粋な芸術的な興味も多分に加わっていたために...
寺田寅彦 「明治三十二年頃」
...政治的なものと芸術的なものとが対立するわけである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...大衆の興味を惹く真に芸術的な面白さは...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...一向人に受け容れられそうもない芸術的なピアノ曲などを作って...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...もはや文壇に於ける芸術的な...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...彼等は芸術的な表現を持っていない...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...真の芸術的な詩を教えてやることに存するのだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...或る芸術的な「歩く人」を造形している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...もっと広い芸術的な価値に富む作品を好むのであるが...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...いろいろな芸術的ならびに学問上の興味――こうしたすべてのことが一緒になって...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...芸術的な香気とか...
牧野信一 「浪曼的月評」
...その中でおれは自分のすぐれて芸術的な素質を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...本当の芸術的なところがあったのね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...芸術的な文章を書いたりして源氏の心を惹(ひ)くものがあったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかし芸術品は必ずしもすべての人々から一様に芸術的な鑑賞を受けるものでない...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
...人形使いは人間の動作を選択し簡単化することによって逆に芸術的な人間の動作を創造したのである...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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