...芳年(よしとし)の絵に漆(うるし)や膠(にかわ)で血の色を出して...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...★明治十九年十二月、「草葉の露」ブレドン女史原著、ブラック口述、市東謙吉筆記、芳年画、前後合冊出版、四六判二三四頁...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...国芳の門人中(芳幾(よしいく)芳年(よしとし)芳虎等)明治に入(い)りてなほ浮世絵の制作をつづけしもの尠(すく)なからざれども...
永井荷風 「江戸芸術論」
...余は芳年の錦絵にては歴史の人物よりも浮世絵固有の美人風俗画を取る...
永井荷風 「江戸芸術論」
...明治二十五年芳年は多数の門人を残して能くその終(おわり)を全(まっと)うせしが...
永井荷風 「江戸芸術論」
...画界には暁斎(ぎょうさい)や芳年(よしとし)の名が轟(とどろ)き渡った...
永井荷風 「銀座」
...大蘇芳年(たいそよしとし)の一風変った姿です...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...その時芳年は三十歳...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...我々はもう一度落武者を狩り出して来よう」芳年は腰の抜けたまま...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...芳年の袷(あわせ)を着流し...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...襦袢一枚のあの人の後から、彰義隊へ入ったという欽さんが、のそりと入って来るんだもの――」およつは、芳年の留守の間、狭い六畳の、日下部欽之丞の枕許に坐り切りで、根が生えたように、斯(こ)う話し込んでいるのです...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...何処(どこ)が良いか知らないが、うちの朴念仁にポーッと来て居るんだって、ホホ」「ヘエ――、芳年師匠、芸道ばかりと思ったら、そんな腕もあるのかい」欽之丞は何処(どこ)までも面白そうです...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...今日芳年が出る時...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...芳年は思わず足を淀ませました...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...芳年の後に続きます...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...芳年(よしとし)の三十六怪選の勇ましくも物恐ろしい妖怪変化(ようかいへんげ)の絵や...
水上滝太郎 「山の手の子」
...画家には取巻に算すべからざる人もあるが、松本交山、狩野晏川(あんせん)、月岡芳年、柴田是真、鳥居清満、辻花雪、福島隣春(ちかはる)、四方梅彦がある...
森鴎外 「細木香以」
...後藤は香以の帰京を聞いて、先輩としてこれを饗せむと思い立ち、木場の岡田竜吟(りゅうぎん)と云うものに諮(はか)り、香以が昔の取巻、芳年、梅年、紫玉、竺仙等を駆り集め、香以を新橋の料理屋に招いた...
森鴎外 「細木香以」
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