...花間(くわかん)の文字(もんじ)を知(し)れりや...
泉鏡花 「花間文字」
...ガラス箱の真上十メートルばかりの天井の下の空中にぶらさがっている二つの大きな火花間隙(ひばなかんげき)の球(きゅう)と...
海野十三 「超人間X号」
...ついに火花間隙に電光がとんだ...
海野十三 「超人間X号」
...この花間を蒼面痩躯の人達が首うなだれておもむろに逍遙している...
大杉栄 「獄中消息」
...むしろ病んで蝶舞い虫飛ぶの花間に息喘ぐ方が...
大杉栄 「獄中消息」
...落花間断なく乱れ散り...
太宰治 「花吹雪」
...その主なるもののみを挙げるならば、東海散士柴四朗「佳人之奇遇」、「東洋之佳人」、矢野竜渓の「経国美談」、「浮城物語」、末広鉄腸の「雪中梅」、「花間鶯」、木下尚江の「良人の自白」、「火の柱」、内田魯庵の「社会百面相」等がある...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...笑テ傾ク二犀首ニ一花間ノ盞...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...而シテ樹下ニ露牀ヲ設ケ花間ニ氈席ヲ展ベ...
永井荷風 「上野」
...広々(ひろびろ)したる水上より花間(かかん)を仰見(あおぎみ)て...
永井荷風 「江戸芸術論」
...覺めなば果敢なや花間の蝴蝶...
一葉 「暗夜」
...見事な登場ぶり……ランマンの芙蓉の花間(はなま)をすりぬけて...
久生十蘭 「あなたも私も」
...むっとするようなマリゴールドの花間に...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...しばらくすると、うちのメードさんが、なにか胸のところに大切そうに抱えながら、夜遊びにぬけだすいつもの恰好で、花間の小径を、プールのあるほうへ降りて行くのが見えた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
......
三好達治 「艸千里」
...花間吟酔倒長匏...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...花間暗断腸(くわかんひそかにはらわたをたつ)...
森鴎外 「魚玄機」
...下枝と梢の花間に灯火が射し込み...
横光利一 「旅愁」
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人は見かけによらぬもの 貧弱な すっぽり
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