...頸(くび)の細い硝子(ガラス)の花立てがあって...
芥川龍之介 「葱」
...頸(くび)の細い硝子(ガラス)の花立てにさした造花の百合(ゆり)を照らしている...
芥川龍之介 「葱」
...床の間の花立てに用を足してしまった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...花立てに枯れかかった白い菊や...
梅崎春生 「風宴」
...花立ては割れていた...
田山花袋 「田舎教師」
...花立てにはみそ萩や女郎花(おみなえし)などが供えられてある...
田山花袋 「田舎教師」
...真鍮(しんちゅう)の花立てにさしたみそ萩などが額縁(がくぶち)に入れた絵のように見える...
田山花袋 「田舎教師」
...花立ての椿(つばき)はがらがらに枯(か)れて午後の陽(ひ)をうけている...
壺井栄 「二十四の瞳」
...ややしおれたる花立ての花を抜きすて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...両方の花立ての中へ差し込みながら圓朝は...
正岡容 「小説 圓朝」
...近時、ふと思うことありて、欠かさず月詣ではじめしも、地蔵尊には『大正三年一月十六日 釈浄證信士』とあり、左楽(現)、燕枝、志ん生、柳枝、つばめ、馬生、小勝、今輔、小せん、文楽(いずれも先代、先々代)の名を線香立て、花立てに刻し、別に三代目小さん、建之云々とありけり...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...もとは「藤の花立て」といって...
柳田国男 「年中行事覚書」
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