...いづこの野邊の花垣(はながき)か...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...卯(う)の花垣(はながき)に照(て)る月(つき)高(たか)く澄(す)んで...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...コッペ先生が如何に誠実な感動を以て此の平和な、質素な生活の快味を屡々其の詩の中に歌つたことか! この芝生を、この薔薇壇を、此の花垣を、この白色の回墻と、赤煉瓦の屋根と而して遠くの方には、累々と重さうな実が赤く熟した林檎畑と、丸々とよく出来た球菜の畠を眺めながら、僕は僕の家にゐるのだ...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...いかにものどかな午後の日の中の山茶花垣のひとつづきを歩きながら圓朝は...
正岡容 「小説 圓朝」
...白い蝶は百姓家の裏の卯の花垣根に干してある白布の上にちよいととまつて静まつて居ると...
正岡子規 「蝶」
...山里は卯(う)の花垣のひまをあらみしのび音(ね)もらす時鳥(ほととぎす)かなこの歌尋常めきたれどもわれらは厭味を感じ候...
正岡子規 「人々に答ふ」
...山里の卯の花垣の夕月夜しのび音(ね)もらす時鳥(ほととぎす)かな平凡になりたれどかへつて原作の細工を施したるにまされりと存候...
正岡子規 「人々に答ふ」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...田舎(いなか)らしい卯(う)の花垣(はながき)などがわざと作られていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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