...花の精が出てきて...
上村松園 「女の話・花の話」
...荷(はす)の花の精でございます...
田中貢太郎 「荷花公主」
...それは書物にあった森の精や水の精や花の精達だと覚(さと)って...
豊島与志雄 「魔法探し」
...梅に住む羅浮の仙女も見たりしと君を人云ふ何事ならん羅浮の仙女とは、隋の趙師雄の夢に現はれて共に酒を汲んだ淡粧素服の美人、梅花の精で、先生も若い時分には羅浮の仙女にも会はれたことだらうといふ話を人がして居るが何のことだらうととぼけた歌...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...さうして花の精のやうに美しい微笑を浮べて云ひました...
牧野信一 「駒鳥の胸」
...ペーン 何故? 私はきたないものなんかは一寸もさわりゃしない――お前の手をさわりたいために私の花園で一番美くしい花の精をぬって来たほどだもの...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...花の精――その羽子(はね)が羽ばたけば瞬(またた)く間に天の涯すぐに又土の底一飛びに駈け廻る――その紅(あか)い眼の光りは夜も昼も同様に千里万里どこまでも居ながらに皆わかる――声という声...
夢野久作 「白髪小僧」
...是非とも花の精と思わなければならぬであろう...
夢野久作 「暗黒公使」
...それも普通の花の精ではない...
夢野久作 「暗黒公使」
...ある時は花の精のようにまぶしく...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...すでに舞台では、花の精か、白鳥の霊か、満場、人なきような焦点に、舞い歌っているものがあった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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