...芯の先には大きな丁子(ちょうじ)ができて...
有島武郎 「星座」
...頭を振っていると芯(しん)がまだすこし痛む...
海野十三 「宇宙尖兵」
...前髪に芯を入れて...
江戸川乱歩 「悪霊」
...あたしを芯(しん)から可愛かったらしいのね...
太宰治 「冬の花火」
...それで壁についている眼に見えないような小さい塵埃が芯になって...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...その芯のことを、かくといっているが、このかくが何であるかが、昔から問題になっていた...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...それが芯(しん)になって霧粒が出来ると...
中谷宇吉郎 「「茶碗の湯」のことなど」
...それらが大気中に少い場合にはイオンが凝縮の芯になる場合もある...
中谷宇吉郎 「雪」
...芯のはみ出した帯に...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...蝋燭に溜った芯(しん)を剪(き)るためで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...火箸のやうに芯(しん)が強く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだまだ生命力のあると云った芯の強そうな様子があった...
林芙美子 「河沙魚」
...芯の柔らかい畳だつたけれども...
林芙美子 「幸福の彼方」
...芯からの逞しさや...
松濤明 「ピークハンティングに帰れ」
...ネヤマノネホズキという芯(しん)を抜き出し...
柳田国男 「母の手毬歌」
...白蟻(しろあり)が柱の芯(しん)にくいこむように...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...芯そここたえたようすでしたよ」「あの井戸の底ではな」「あっし共は店賃を払うつもりです...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...名花の芯をひらくような薫りがした...
吉川英治 「三国志」
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