...偉大にして神秘なる世界的薔薇(ワールドローズ)の花芯となるのである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...芯の厚紙とが別々になって...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...頭の芯(しん)は重だるく...
田中英光 「オリンポスの果実」
...芯は曲げぬというような決意さえ感じさせた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...彼は確かな芯を持っていた...
豊島与志雄 「或る夜の武田麟太郎」
...近年この宇宙塵が雨の芯(しん)になるという説を出した人があって...
中谷宇吉郎 「比較科学論」
...紙をまるめたものを芯(しん)にして...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...眠くって頭の芯(しん)がズキズキするのをこらえて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...七分芯のランプに灯をつけてきて木の釘にひっかけ...
久生十蘭 「海豹島」
...実は芯はまだしたたかに酔っているのだから...
久生十蘭 「魔都」
...卓子(テエブル)の上には芯(しん)を切らない蝋燭が仄暗くゆらめいてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ただでさへ暗過ぎたラムプの芯を極度に細めた...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...ゆっくり構えて芯から健康を取戻そうと思っています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかしおれは芯(しん)からの道楽者ではない...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...千蛾は燈芯剪(とうしんき)りを取って行燈(あんどん)の丁字(ちょうじ)をつまみました...
吉川英治 「江戸三国志」
...花ばかりでなく幹の芯まで紅いのだ...
吉川英治 「折々の記」
...五弁の花が芯(しん)をつつむように...
吉川英治 「宮本武蔵」
...仕舞いになるとこめかみの辺の脈管の搏動が頭の芯(しん)まで響いて来る...
蘭郁二郎 「息を止める男」
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