...熊内中尉を別に毛虫のように芯(しん)から嫌っているわけではないのだから...
海野十三 「恐しき通夜」
...石膏像の芯の布みたいなものを検べていたが...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...心の芯は動かないつもりだけれど...
種田山頭火 「其中日記」
...もっと社会の芯の処に大きな変化があるが...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...それは人間の芯(しん)をつかれさせる仕事である...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...空気中のイオンがこの芯になる作用を研究していたのである...
中谷宇吉郎 「比較科学論」
...赤い帶も芯(しん)がはみ出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まさかその芯のある飯を喰はせる氣ぢやないでせうね」「安心しろよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...芯(しん)が利巧だつたり」「自分を引合ひに出すから世話ない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...片耳が花の芯のように小さく縮まってしまって...
林芙美子 「河沙魚」
...あれで芯はしっかりしているわ...
林芙美子 「泣虫小僧」
...ちかが丁字になった灯芯を切っている...
久生十蘭 「奥の海」
...「……どうも頭の芯が痛んでならない...
久生十蘭 「金狼」
...キャベツの芯(しん)や馬鈴薯が沢山落ちていてとんだ儲けものをすることがあります...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...と自分から進んで浪人したくらいの芯からの江戸人...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...上方(かみがた)役者を芯にして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...冬薔薇の芯すら落すローリング――そういうのもあったよ...
横光利一 「旅愁」
...仕舞いになるとこめかみの辺の脈管の搏動が頭の芯(しん)まで響いて来る...
蘭郁二郎 「息を止める男」
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