...あなたは芯(しん)からのように...
江戸川乱歩 「断崖」
...遮断機には鉄の芯がはいっていますから...
大阪圭吉 「白妖」
...「芯(しん)は、いい子や...
太宰治 「パンドラの匣」
...武田が自分の芯をさらけ出してくれることを...
豊島与志雄 「或る夜の武田麟太郎」
...」私は彼女のあごの下に燃えてる芯を持っていった...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...指先で蝋燭(ろうそく)の芯(しん)をつまんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この芯になるものを...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...それは人間の芯(しん)をつかれさせる仕事である...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...空気中に芯になるものがあると...
中谷宇吉郎 「比較科学論」
...まさかその芯のある飯を喰はせる氣ぢやないでせうね」「安心しろよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...芯(しん)が利巧だったり」「自分を引合いに出すから世話はない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...芯(しん)はゑぐりたくない...
林芙美子 「浮雲」
...眠くって頭の芯(しん)がズキズキするのをこらえて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...実は芯はまだしたたかに酔っているのだから...
久生十蘭 「魔都」
...石油ランプも三分芯(さんぶしん)から丸ボヤに進んで...
柳田国男 「木綿以前の事」
...おらあもう躯の芯(しん)まで冷えきっちまった」「一杯もいいが...
山本周五郎 「風流太平記」
...躯の芯(しん)から精のぬけてゆくことが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...燈芯(とうしん)の火とともにおののいている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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