...案山子の芯に使ってしまったのだからね」「変だね...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...エリザベスは芯は強壮な女だったということである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...何処か頭の芯(しん)の方がくたびれていながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...キャベツの芯(しん)など...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そしてその芯(しん)のまわりから熱い蝋を取っては指先で丸めていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...別の言葉でいえば、氷の芯があれば、水は測定し得ないほどほんの少し零度より低い温度、即ちほとんど零度で凍結するのである...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...芯(しん)が弱くなる虞(おそ)れがありはしないかという気もする...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...芯のはみ出した帯に...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...飮み過ぎた頭の芯(しん)が痛むやうな中を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺は芯から同情したような顔をしていた...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...キャベツの芯(しん)や馬鈴薯が沢山落ちていてとんだ儲けものをすることがあります...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...これでよく御用聞がつとまると思うほど、尻抜けで、気が弱くて、愚図で、とるところもないような男だが、芯は、極(ご)く人(ひと)がよく、何でもかんでも引受けては、年中難儀ばかりしている...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
......
三好達治 「梶井君」
...ネヤマノネホズキという芯(しん)を抜き出し...
柳田国男 「母の手毬歌」
...ところどころ芯(しん)の藁(わら)がはみだしているし...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...頭の芯にこびりついていた長い間の疑問の解けた気分によること多大だとも思った...
横光利一 「旅愁」
...針の目もこまかに玉帯の芯(しん)に縫いこんでしまわれた...
吉川英治 「三国志」
...色糸の色も芯(しん)もちがうこう三つの鞠(まり)を後醍醐がいかに綾(あや)なすかを...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??