...偶(たまたま)電気と文芸所載の諸家の芭蕉論の中に...
芥川龍之介 「雑筆」
...芭蕉翁の行脚は、私たち俗人から見れば、ほとんど蕉風宣伝のための地方御出張ではあるまいかと疑ひたくなるほど、旅の行く先々に於いて句会をひらき蕉風地方支部をこしらへて歩いてゐる...
太宰治 「津軽」
...此地は芭蕉翁故郷塚...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
...この点においても芭蕉一門の俳句は実に行くところまでいったん行き着いているように思われる...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...俳諧は元禄時代芭蕉(ばしょう)出(いづ)るに及びて革新せられたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...さればこそ、芭蕉翁の如きも、西行法師の如きも、古今無類の放蕩漢と言えば言われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...附記――蕪村と芭蕉の相違は...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...芭蕉の佳句は十に二...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...芭蕉の観念する「無」の静寂観が表現されるのである...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...雨(あめ)の夜(よ)庭の芭蕉(ばせを)のいと高やかに延びて...
樋口一葉 「あきあはせ」
...(ただし壮大雄渾の句は芭蕉これあれども後世に至りては絶えてなし)ゆえに俳句を学ぶ者消極的美を唯一の美としてこれを尚(とうと)び...
正岡子規 「俳人蕪村」
...芭蕉が極めておぼろに杜甫(とほ)の詩想を認めしとは異なりしなるべし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...墨汁のかわく芭蕉の巻葉かな芍薬(しゃくやく)は散りて硯の埃(ほこり)かな五月雨(さみだれ)や善き硯石借り得たり(六月十三日)三十三○同郷の先輩池内氏が発起にかかる『能楽』といふ雑誌が近々出るさうである...
正岡子規 「病牀六尺」
...芭蕉形の風流の模倣者を続々と出して...
正宗白鳥 「月を見ながら」
......
三好達治 「故郷の花」
...即ち芭蕉の実に林檎(りんご)に蜜柑(みかん)に竜眼肉(りゅうがんにく)というようなもの...
村井弦斎 「食道楽」
...芭蕉の広葉の数をすくなくするため...
室生犀星 「生涯の垣根」
...芭蕉は義仲をどう見たか晩年の巴が...
吉川英治 「随筆 新平家」
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