...さう云ふ芭蕉も他の門人にはのべつに自釈を試みてゐる...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...しかし「芭蕉洞桃青」は「凝烟肌帯緑映日瞼粧紅(ギヨウエンキミドリヲオビヒニエイジテケンクレナヰヲヨソホフ)」の詩中の趣(おもむき)を具へてゐる...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...芭蕉(はせを)とは草庵(さうあん)に芭蕉を植(うゑ)しゆゑ人よりよびたる名の后(のち)には自(みづから)号(がう)によべり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...病雁の夜寒に落ちて旅寝かな 芭蕉僅かの花が散りければ梅は総身に芽ぐみぬ 井泉水わが足跡人生ひてわれにつゞく朧 地橙孫陽の前に鳥ないて安らかな一日 鳳車これらの句を読んだ時...
種田山頭火 「俳句に於ける象徴的表現」
...たとえば岩波文庫の芭蕉連句集の(五一)と(五二)の中から濁子(じょくし)という人の句ばかり抜き書きしてみると...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...芭蕉の葉影のボックスに腰を下した...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...芭蕉が常に「調べ」を俳句の第一義とし...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...吹飛ばす石は浅間の野分かな雲雀より上にやすらふ峠かな荒海や佐渡に横たふ天の川旅をしただけに芭蕉のこの句は...
長谷川伸 「カン」
...庭(には)の芭蕉(ばせを)のいと高(たか)やかに延(の)びて...
樋口一葉 「雨の夜」
...また芭蕉は記実的ならずとてそを悪く言いたる例も聞かず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...芭蕉死後百年に垂(なんな)んとして始めて蕪村は現れたり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...五月雨(さみだれ)は芭蕉にも五月雨の雲吹き落せ大井川 芭蕉五月雨をあつめて早し最上川 同の如き雄壮なるものあり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...けだし芭蕉は俳句は簡単ならざるべからずと断定して自ら美の区域を狭く劃(かぎ)りたる者なり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...芭蕉の『野ざらし紀行』あり...
正岡子規 「古池の句の弁」
...しかれども芭蕉が...
正岡子規 「古池の句の弁」
...稼ぎに行くということは芭蕉翁もよく知っていて...
柳田国男 「木綿以前の事」
...芭蕉の弟子の中でも...
柳田国男 「木綿以前の事」
...芭蕉の葉のゆるやかに搖れる下で彼女らは華やかに笑つてゐた...
横光利一 「草の中」
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