...芭蕉実(バナナ)の芬(ふん)と薫る...
泉鏡花 「婦系図」
...藍(あい)の香が芬(ぷん)とする...
泉鏡花 「婦系図」
...金と銀との花の盞から静かにこぼれ落ちる金と銀との花の芬香(ふんかう)は...
薄田泣菫 「水仙の幻想」
...この清浄心の芬香こそは...
薄田泣菫 「水仙の幻想」
...汚(きた)ない」ネルチンスキイというのは一船遅(おく)れて日本に遠征(えんせい)に来る筈(はず)の芬蘭(フィンランド)の陸上選手監督(かんとく)で...
田中英光 「オリンポスの果実」
...芬蘭土(フィンランド)語で...
谷譲次 「踊る地平線」
...舟の方へ下りて来ると芬(ぷん)と酒の臭(におい)がして...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...我家をめぐる百歩ばかりの庭園は雑草雑木四時芳芬(ほうふん)を吐いて不幸なる貧児を憂鬱(ゆううつ)より救はんとす...
正岡子規 「わが幼時の美感」
...部屋のなかは臭氣芬芬だつたさうだ...
正宗白鳥 「心の故郷」
...斯情百歳鎮芬芳...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...おまけに下品な悪臭芬々として...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...そのまま臭気芬々たる右手を頭山満氏の前に差出した...
夢野久作 「近世快人伝」
...黛は即ち芬(ふん)の姉にして互いに双生児(ふたご)たり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...やがて涙を拭いた芬子嬢は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それから芬子さんの涙ながらの物語りで詳しい事情を聞いた船中の者は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...且(か)つ芬夫人の身の上に同情して...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...大倭朝(やまとちょう)天平宝字(てんぴょうほうじ)三年(ねん)癸亥(きがい)五月(がつ)於(おいて)二西海(さいかい)火国(ひのくに)末羅潟(まつらがた)法麻殺几駅(はまさきえきに)一大唐(だいとう)翰林学士(かんりんがくし)芳九連(ほうきゅうれん)二女(じょ)芬(ふん)識(しるす)という文字を二三度繰り返して読んで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...義妹の芬女の説明でハッキリ思い当った刹那(せつな)に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??