...エイッと繁みの中から芝草の上へ躍りだした...
海野十三 「恐怖の口笛」
...一面に剪(か)り込んだような芝草山の波だ...
大阪圭吉 「白妖」
...間もなく道端の芝草の生際(まぎわ)に...
大阪圭吉 「白妖」
...土手には芝草が生えてその上に植ゑた薔薇の花が月の光にほの白く見えてゐた...
田中貢太郎 「海異志」
...林の下は青毛氈(あおもうせん)を敷いたように芝草(しばくさ)が生えていた...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...間々に柔かい芝草が生えている...
田畑修一郎 「石ころ路」
...丘の芝草の上に身を横へて...
田山録弥 「路傍の小草」
...美しい芝草が緑の絨氈を敷きつめたやうに擴がり...
野上豐一郎 「ウォリクの城」
...にぎりたけ(方言)飛騨吉城郡国分(こくぶ)辺(高山町ヨリ二三里程)ノ山地芝草ヲ刈リ積ミタル辺...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...又芝草ハ一年ニ三タビ花サク...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...営舎(えいしゃ)の高窓(たかまど)ががた/\と揺(ゆ)れるばったのやうに塀(へい)の下(した)にくつゝいてゐる俺(おれ)達の上を風(かぜ)は横(よこ)なぐりに吹(ふ)き芝草(しばくさ)は頬(ほゝ)を...
槇村浩 「一九三二・二・二六」
...嘉十(かじふ)は芝草(しばくさ)の上(うへ)に...
宮澤賢治 「鹿踊りのはじまり」
...芝草の堤にもたれたり...
宮本百合子 「カメラの焦点」
...不意に芝草の生えた狭い平地へ出てしまった...
「小祝の一家」
...芝草(しばくさ)がたいそううすいために...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...芝草を踏む素足は露で濡れているし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...芝草の上にころがしたり...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...芝草が無くなって...
夢野久作 「死後の恋」
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