...芝浦(しばうら)の埋立地(うめたてち)に...
海野十三 「空襲葬送曲」
...係員を半分にわけ、一隊は芝浦港へ、一隊は横浜港へ...
海野十三 「地中魔」
...去年も療養のために入浴にきた芝浦の塩の湯のことである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...日本水産株式会社冷凍部芝浦工場...
高浜虚子 「五百五十句」
...芝浦辺の大工場の下請け工場がいっぱいできた...
高見順 「いやな感じ」
...芝浦(しばうら)の埋立地(うめたてち)も目下家屋の建たない間は同じく閑地として見るべきものであろう...
永井荷風 「日和下駄」
...イヤ、土葬にしなくても、いやにこの辺がじめじめしてきた、イヤにべとべとした泥が手につきやがらあ、いい気持はしねえなあ」こんなことをつぶやきながら、もしや金の指はめでも、もしも銀の髪飾りでも、もしや珊瑚樹(さんごじゅ)の焼残りでも――当節は貴金属がばかに値がいい、江戸の芝浦で、焼あとのゴミをあさって大物をせせり出して夜逃げをしてしまった貧乏人があったそうだが、成金になって夜逃げもおかしいが、この不景気に大金を手に入れた日にゃあ、夜逃げでもしなくちゃあ――仲間に食い倒されてしまう、としきりにひとり言を言い、広くもあらぬ屍体の焼かれあとを一心不乱にせせり散らしている...
中里介山 「大菩薩峠」
...大川から芝浦、洲崎へかけて、あんなに澤山船が居るから、どれが拔け荷を扱ふ親船だか見當の付けやうはねえ」「弱つたなア、――この葛籠(つゞら)の中はどんなもんで」「お前入つてみるか」「親分は?」「菰(こも)の中へ隱れよう、水垢(みづあか)で少しジメジメするが」平次とガラ八が何うやら斯うやら身を隱した時、曲者二人は歸つて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大川から芝浦、洲崎(すさき)へかけて、あんなにたくさん船が居るから、どれが抜け荷を扱う親船だか見当の付けようはねえ」「弱ったなア、――この葛籠(つづら)の中はどんなもんで」「お前入ってみるか」「親分は?」「菰(こも)の中へ隠れよう、水垢(みずあか)で少しジメジメするが」平次とガラッ八がどうやらこうやら身を隠した時、曲者二人は帰って来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...芝浦の築港には鴎(かもめ)のように白い水兵達が群れていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...石田守衛を連れて、デンツーで夕食、ポタアジュと鶏カツ食って、芝浦のサーカス、ベルハムストンの天幕へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...東京で言へばちやうど芝浦といつたやうなところで...
北條民雄 「発病」
...昭和六年九月(退学後)芝浦の××印刷工場(三百人)に日給一円コウセイヤとしてかよう...
宮本百合子 「工場労働者の生活について」
...怪死体と怪自動車芝浦にて発見さるステーション・ホテル毒殺事件続報…………昨朝夜半...
夢野久作 「暗黒公使」
...「……僕は電話口で芝浦にT三五八八の自動車が……という巡査の慌てた声を聞いた瞬間にそう思ったよ...
夢野久作 「暗黒公使」
...ボールと八卦芝浦にレツスン倶樂部があつた頃である...
吉川英治 「折々の記」
...芝浦の茶屋でまた飲んだ...
吉川英治 「松のや露八」
...「武州の芝浦といえば?」所もつい先頃まで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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