...第二部 詩人としての薄田泣菫氏一 叙事詩人としての薄田泣菫氏叙事詩人としての薄田泣菫氏は処女詩集たる「暮笛集」に既にその鋒芒(ほうぼう)を露はしてゐる...
芥川龍之介 「人及び芸術家としての薄田泣菫氏」
...崖の青芒(あおすすき)も手に届くに...
泉鏡花 「悪獣篇」
...用心ぶかくソロソロと降りてゆく黒影の人物の手は休みなしに懐中電灯の光芒(こうぼう)の周囲(まわり)の壁体を照らしていた...
海野十三 「恐怖の口笛」
...紫の色目もあざやかな光芒(こうぼう)でみたされた...
海野十三 「超人間X号」
...枯草に尚(なお)さま/″\の姿あり高々と枯れ了(おお)せたる芒(すすき)かなもの皆の枯るゝ見に来よ百花園十二月十六日 家庭俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...萩と芒の中へ入った...
田中貢太郎 「庭の怪」
...手で押し分けた芒は足で二足三足踏みつけて進む...
長塚節 「佐渡が島」
...おもはぬ霜ふかくおりたるに此の如きは冬にいりてはじめてなりといふ芒の穗ほけたれば白しおしなべて霜は小笹にいたくふりにけり此の日或る禪寺の庭に立ちて枳(けんぽなし)ともしく庭に落ちたるをひらひてあれど咎めても聞かずたま/\は榾の楔をうちこみて樅の板挽く人もかへりみず十二月七日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...其海から青田を越えて吹きおくる凉風がさわ/\と其芒の穗を吹き靡ける...
長塚節 「松蟲草」
...漢字で立心扁(りっしんべん)に去る(怯(きょう))布く(怖(ふ))芒ふ(※(ぼう))をつけてこわがるの意を現すも故(ゆえ)ありというべし...
新渡戸稲造 「自警録」
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野口雨情 「のきばすずめ」
...穂の出た芒(すすき)が一杯に乱れている...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...霧のような美しい光芒(こうぼう)を散らしていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...サーチライトの蒼白い光芒が...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...この芒が、おお庄司様、これは人に覗かれぬよう結んだ垣根、わたくしとあなた様とが手に手に取って歩いてゆくのを人が見えぬようにようにするための垣根です...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...稲麦の芒(のげ)を厭(いと)うて...
柳田国男 「年中行事覚書」
...怪(あや)しい光芒(こうぼう)をひいて...
吉川英治 「三国志」
...枯芒を押し分けてこの古ぼけた道標の消えかかった文字を辛うじて読んでしまうと...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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