...路ばたの青芒(あおすすき)を食って居りました...
芥川龍之介 「藪の中」
...無限(むげん)に曳(ひ)ける光芒(くわうばう)のゆくてに思(おもひ)馳(は)するなく...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...冬になると岸に生えている芒(すすき)も枯れ水中の蘆も枯れてちょいと見ると蘆も芒も同じもののように見えているところに...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...新聞をほどけば月の芒(すすき)かな十月五日 観月句会...
高浜虚子 「六百句」
...艾(よもぎ)や芒(すすき)を分けて...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...光長はその芒の叢に眼をやっていた...
田中貢太郎 「庭の怪」
...蔦の葉模様の襖に芒と映ってるきりで...
豊島与志雄 「反抗」
...芒鞋布韈路三千(芒鞋布韈(ばうあいふべつ)路三千)追逐看山臨水縁(追逐(おひおひ)に山を看(み)...
中里介山 「大菩薩峠」
...下に萩(はぎ)、桔梗(ききょう)、芒(すすき)、葛(くず)、女郎花(おみなえし)を隙間(すきま)なく描(か)いた上に、真丸な月を銀で出して、その横の空(あ)いた所へ、野路(のじ)や空月の中なる女郎花、其一(きいち)と題してある...
夏目漱石 「門」
...その芒野の向うには又...
堀辰雄 「姨捨」
...薔薇、萩、芒、桔梗などをうちくれて余が小楽地の創造に力ありし隣の老嫗は其後移りて他にありしが今年秋風にさきだちてみまかりしとぞ聞えし...
正岡子規 「小園の記」
...裏山の芒の生えたところに連れこんだ男なのだ...
室生犀星 「神のない子」
...萩芒(はぎすすき)の枯れ叢(むら)の間をぬけて行った者がいた...
室生犀星 「野に臥す者」
...穂立ちはじめた芒(すすき)の丘を越えると...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ぽーんと芒(すすき)の中から蹴鞠(けまり)が空へとび上がって...
吉川英治 「江戸三国志」
...芒(すすき)はのびて...
吉川英治 「野槌の百」
...誰にも明かされません」若(わか)い群(むれ)一いちめん芒(すすき)の穂(ほ)であった...
吉川英治 「源頼朝」
...埋葬の際は垂直に遺体を立てその上に刻印のある五芒星形の塚を造ったという事実を描いた彫刻を見た後...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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